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ジェットスター・ジャパン、第4拠点検討 機能限定型も視野

 ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)は11月27日、整備や夜間駐機ができ、乗員基地がある「拠点空港」について、成田と関西、中部の3空港に次ぐ第4拠点を検討していることを明らかにした。

第4拠点を検討するジェットスター・ジャパンの片岡社長=18年11月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 国内のLCCでは、一定の機能を有する空港を拠点空港と位置づけ、路線を拡大している。しかし、拠点空港の定義は各社まちまちで、計画変更などにより、同じ会社内でも機能に差がみられることもある。このため、運航品質の向上や路線拡大の中心となり、戦略的に重要な空港を、拠点空港と名付けるケースが多い。

 27日に、都内で事業戦略説明会を開いたジェットスター・ジャパンの片岡優社長は、「成田と関西、中部だけでは効率的に運航できない」として、第4拠点の検討にふれた。一方で、「タイミングはまだわからない」(片岡社長)と、時期や候補地の言及は避けた。

 また、東京・大阪・名古屋の3大都市圏は、すでに拠点を設けていることから、今後は従来とは違った位置づけで拠点を整備する可能性を示唆した。

 片岡社長は、「現在は整備や夜間駐機ができて、パイロットや客室乗務員の基地がある場所を拠点空港としているが、乗員基地や整備基地の機能のみといった拠点を考えた方がよいかもしれない」と述べ、小規模空港については、機能を限定した拠点化も検討していく。

 ジェットスター・ジャパンは現在、エアバスA320型機(1クラス180席)を24機保有。国内線19路線と国際線9路線の計28路線を運航している。2019年春には、25機目のA320を受領し、東京オリンピック開催前の2020年夏ごろには、単通路機では世界最長の航続距離を誇るA321LRの初号機が就航する見通し。A321LR導入に伴い、東南アジアなど中距離国際線への参入を検討する。

 また、同社の空白地帯となっている東北・北海道地域の新規就航地の候補として、山形県の庄内空港を挙げた。

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