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関空で入管未通過 ピーチ、台北便で駐機場誤運用

 2月5日午後10時20分すぎ、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の台北発関西行きMM28便で、乗客の一部が入国手続きをしない状態で入国した。関空での誤誘導が原因で、ピーチでは当該客に連絡し、空港に戻り入国審査を受けるよう呼びかけている。

台北からの到着便で誤誘導が発生したピーチ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 手続きせずに入国したのは、MM28便の乗客165人のうち13人で、日本人12人、台湾人1人。6日午前8時55分現在、手続きを終了していない。このうち日本人1人を除く12人とは連絡がつき、関空に戻り入国審査を受けるよう呼びかけた。残りの1人とは連絡が取れていない。

 MM28便は午後10時18分、関空91番スポット(駐機場)へ到着した。91番スポットは国内線と国際線共用で、時間帯により切り替えて運用している。到着時は国内線運用で、乗客は国内線の到着口に向かった。

 午後10時32分ごろ、国内線の受託手荷物引取所にいた関空の警備員が、外国人が国内線エリアに多数いたことに気付き、発覚した。その後、91番スポットを国際線用に切り替えて、乗客を国際線到着口へ誘導。13人を除き、入国審査を受けた。

 ピーチによると、関空のスポットは、ピーチのスポット担当者(グランドコントローラー)複数名が調整しているという。今回のトラブルは、1カ月前に国内線用としたスポットを、前日の担当者が国際線運用に誤って変更したことで発生した。

 本来は、別のスポット担当者が変更内容を確認するが、今回はスポットの割り当て変更を見落とした。もう1人の担当者が、誤って変更したスポット計画をダイヤ管理システムに入力。入力内容はスポット担当者の確認が必要だが、ここでも見落としていた。

 国際線の到着客が入国審査を受けずに入国するトラブルは、バニラエア(VNL/JW)の成田着便で、2016年4月と2017年6月に発生していている。

関連リンク
ピーチ・アビエーション [1]
関西国際空港 [2]
入国管理局 [3]

バニラで発生した入管未通過トラブル
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入管未通過で対応策
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