日本航空(JAL/JL、9201)の地上係員(グランドスタッフ)が接客スキルを競うコンテスト「空港サービスのプロフェッショナルコンテスト」の最終予選が1月22日、東京・羽田の第1テクニカルセンターで開かれた。当初の予定では23日に本選を開催し、優勝者が決まる予定だったが、4年ぶりの大雪の影響で中止。ファイナリスト13人を選出したところで中断となった。JALでは3月までに本選を開けるよう、調整を進めるという。
第6回目となった今回は、国内空港部門49人と海外空港部門10人の計59人が最終予選に進出。外国人を含む教官たちが利用者役を演じ、チェックインカウンターを模したモックアップで接客の審査を受けた。
カウンター審査は、国内部門が7分、海外が8分。スマートフォンやタブレットの普及で持ち込みが増えているリチウムイオン電池の扱いなど、利用者とどのような会話を交わし、規定に定められた手荷物の扱いや、JALが求める接客ができているかを審査した。国内部門の出場者には、車いすなど体が不自由な人に対する接客技能も、審査項目に加えられた。
ファイナリストは、国内部門9人と海外部門4人を選出。国内部門は、羽田空港の永見愛里さんと朝比奈瑞歩さん、小阪由佳里さん、伊丹空港の髙村真由さん、関西空港の長谷川千紗さん、福岡空港の壬生恵香さんと荒木愛さん、大分空港の伊美絢乃さん、那覇空港の平良あゆみさんが選ばれた。
海外部門は、ロサンゼルス空港のサイトウ・ジュンコさん、デリー空港のアンジュ・シンさん、釜山空港のキム・ミンギさん、ヘルシンキ空港のターニャ・クヤラさんが選ばれた。
ファイナリストに選ばれた13人には、アルメリアの花をデザインした銀バッチが貸与された。アルメリアの花言葉は「おもてなし」。銀バッチはJALのおもてなしの模範となる地上係員であることを社内外に対して示すもので、歴代の本選出場者「サービス・アドバイザー」が着用している。本来は本選の表彰式で手渡されるものだが、今回は開催の見通しが立っていないため、最終予選での授与となった。
空港サービスコンテストは、2013年2月にチェックインカウンターのモックアップを訓練施設内に設けて1周年を迎えた際、地上係員のサービス向上を目指して第1回目が開催された。
国内空港部門ファイナリスト(予選出場順、敬称略)
小阪 由佳里(羽田空港)
朝比奈 瑞歩(羽田空港)
平良 あゆみ(那覇空港)
髙村 真由(伊丹空港)
永見 愛里(羽田空港)
長谷川 千紗(関西空港)
伊美 絢乃(大分空港)
荒木 愛(福岡空港)
壬生 恵香(福岡空港)
海外空港部門ファイナリスト(予選出場順、敬称略)
ターニャ クヤラ(ヘルシンキ空港)
サイトウ ジュンコ(ロサンゼルス空港)
アンジュ シン(デリー空港)
キム ミンギ(釜山空港)
関連リンク
日本航空 [1]
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