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JAL、青森米の新種「青天の霹靂」都内でPR 12月からラウンジ登場

 日本航空(JAL/JL、9201)と青森県は11月25日、東京・飯田橋にある同県のアンテナショップ「あおもり北彩館」で、青森米の新種「青天の霹靂(へきれき)」のピーアールや特産品販売を実施した。

青天の霹靂をPRするJALの客室乗務員(左)とミスクリーンライス・あおもり=11月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 アンテナショップでは、特産品の割引販売が行われたほか、JALの大西賢会長や客室乗務員らが通行人に、青天の霹靂で作ったひと口サイズのおにぎりを配り、新種をピーアールした。また、特産品を買った人には、青天の霹靂のサンプル(約2号、300グラム)が配られた。

 青天の霹靂は、今秋から青森県内で収穫が始まったばかりの特Aランク米。「ひとめぼれ」などを祖として、青森県が10年掛けて開発した。「青」は青森の青、「天」は北の空、「霹靂」は稲妻を意味している。県によると、粒がやや大きめのしっかりした米で、炊き上がりからしばらく保温しても、つぶれることのない適度な固さがあるという。

 12月からは、成田・羽田両空港のJALファーストクラスラウンジ、サクララウンジで提供。JALは地方と共同で観光振興や農水産物を取り上げる「新ジャパンプロジェクト」を通じて、収穫量がまだ限られている青天の霹靂のブランド化を支援していく。

 大西会長は、訪日外国人にとって「最大の魅力は日本食」だと話し、地域の特産品は「新しいものを見つけるのではなく、元からあるものをどう磨き上げるかだ」と持論を語る。青天の霹靂を食べて「心にしみる」と感想を述べた大西会長は、「まずは(青天の霹靂を)知ってもらうところから。最大限協力していきたい」と語り、新種の青森米を磨き上げていく意向を示した。

 JALグループの青森発着便は、羽田線と伊丹線、札幌線の3路線。羽田線が1日6往復、伊丹線と札幌線が1日3往復ずつで、機材は羽田線がボーイング737-800型機(165席)、伊丹線がエンブラエル170型機(76席)とボンバルディアCRJ200型機(50席)、札幌線がCRJ200となっている。

 24日にJALが発表した10月の利用実績によると、ロードファクター(座席利用率)は国内線全体が74.0%(前年同月比2.4ポイント上昇)だったのに対し、羽田線は82.8%(7.4ポイント上昇)、伊丹線は83.9%(7.4ポイント上昇)、札幌線は78.4%(21.1ポイント上昇)と、3路線とも国内線全体と前年実績を上回った。

 伊丹線と札幌線を運航する、JALのグループ会社ジェイエア(JAR/XM)の大貫哲也社長は、「紅葉で団体需要が好調だった」と語った。

 JALは2011年3月に起きた東日本大震災の発生直後から、臨時便の運航などで被災地を支援。2013年6月に始めた「行こう!東北へ」プロジェクトでは東北全6県と連携し、各県の特産品販売を手伝い、観光ピーアールするイベントを定期的に開いている。

JALが12月から成田と羽田のラウンジで提供する青森米の新種「青天の霹靂」=11月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

都内にある青森県のアンテナショップ「あおもり北彩館」前で青天の霹靂で作ったひと口サイズのおにぎりを配るJALの客室乗務員=11月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

「あおもり北彩館」前で青天の霹靂をPRするJALの大西会長=11月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
青天の霹靂 [1]
あおもり北彩館 [2]
日本航空 [3]
ジェイエア [4]

JALの787、青森に初飛来 台北からチャーター [5](15年11月5日)
青森米の新種「青天の霹靂」ラウンジに JAL、新ジャパンプロジェクト [6](15年10月1日)

【お知らせ】
JALでの晴天の霹靂の供給時期が、12月からとなったことから見出しと本文、キャプションを1月から12月に変更しました。(2015年11月26日 06:53 JST)