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ソラシド、中部に就航 那覇初便は搭乗率99%

 スカイネットアジア航空(ソラシド エア、SNJ/6J)は3月29日、那覇-中部(セントレア)線を1日1往復のデイリーで開設した。那覇-石垣線も1日2往復で同日就航。同社が中部と石垣に乗り入れるのは初めて。2路線とも全日本空輸(ANA/NH)とコードシェアを実施する。

中部に初めて就航したソラシドエア=3月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

「市場に刺激与えたい」と話すソラシドの上田副社長=3月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 セントレアで開催した就航セレモニーで同社の上田幸彦副社長は、「名古屋は日本の工業の中心で、ものづくりに長けた地域。地域の人々にとって、少しでも役に立てれば」と抱負を語った。将来的な増便は「動向や状況で検討する」とした。

 就航路線に那覇便を選んだ理由については「少しでも知ってもらうため」と説明。大手航空会社やLCC(低コスト航空会社)など、競争が激しいことを認識した上で「市場に刺激を与えたい」と参入理由を明らかにした。搭乗率は、2014年上期の那覇発着便の68%を上回りたいとした。

 運航スケジュールは、那覇を正午に出発する6J70便は午後2時10分に中部へ到着。中部を午後2時45分に出発する6J69便は、那覇へ午後5時10分に着く。7月1日から9月30日までは、6J70便の中部着が午後2時15分、6J69便の中部発が午後2時50分となる。

 中部発初便の6J69便は、8番搭乗口を定刻どおりの午後2時45分に出発。予約時点では満席だったが、乗客173人(幼児1人含む)と乗員6人(運航乗務員2人、客室乗務員4人)を乗せて那覇に向けて飛び立った。搭乗率は99.4%だった。機材はボーイング737-800型機(登録番号JA806X、174席)。初便の乗客には記念品をプレゼントした。

 同社のそれぞれ1日あたりの那覇発着便は、宮崎便が1往復、鹿児島便が2往復、神戸便が3往復。羽田からは宮崎便を4往復、熊本便を5往復、長崎便を4往復、鹿児島便を5往復、大分便を4往復を運航している。2014年冬ダイヤでは1日31往復だった便数が、夏ダイヤからは34往復に拡大した。

 那覇-中部線の1日あたりの運航数は、日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)が4往復、ANAが2往復、スカイマーク(SKY/BC)が1往復。同日からはLCCのジェットスター・ジャパン(JJP/GK)も、1往復で運航を開始した。同路線のLCC就航は初めて。

6J69便の搭乗アナウンスをするANAの地上旅客係員=3月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

6J69便初便の搭乗率は99.4%=3月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

初便の乗客に記念品を手渡すソラシドのスタッフ=3月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

8番搭乗口を定刻通りに出発した6J69便=3月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

水しぶきを上げる6J69便=3月29日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

運航スケジュール
6J70 那覇(12:00)→中部(14:10)運航日:3月29日から6月30日、10月1日から24日
6J69 中部(14:45)→那覇(17:10)運航日:3月29日から6月30日、10月1日から24日
6J70 那覇(12:00)→中部(14:15)運航日:7月1日から9月30日
6J69 中部(14:50)→那覇(17:10)運航日:7月1日から9月30日

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