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愛称はしゃちほこ号? 写真特集・FDAのゴールド9号機(機内編)

 カラフルな機体がトレードマークのフジドリームエアラインズ(FDA/JH)。3月23日に県営名古屋空港(小牧)へ到着した9号機となるエンブラエル175型機(E175、登録番号JA09FJ)の機体色は、ゴールドが選ばれた。

ゴールドに輝くFDAの9号機=3月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同社では機体色の正解を選んだ人の中から、抽選で9号機の模型や航空券などをプレゼントするキャンペーンを実施。ゴールドとシルバー、エメラルドグリーン、ブルー、ネイビーブルーの5色が候補だった。内山拓郎副会長によると、5000通弱の応募があったという。

 9号機は現地時間3月19日に、ブラジルのサン・ホセ・ドス・カンポスを出発。フェリーフライト(回送)は5日がかりとなり、名古屋空港までの飛行距離は2万1550キロ、飛行時間は30時間11分に及んだ。

 ゴールドの塗料は、雲母の粉で光沢を出している。FDAでは機体色が持つ意味について、利用者それぞれのイメージに委ねたいとしているが、機体を見たファンの中には名古屋城にちなんで「しゃちほこ号」と呼ぶ人もいるという。

 9号機は燃費を5.5%改善する「フューエル・バーン・インプルーブメント(パッケージ2)」が施された日本初の機体。主翼端のウイングレットが大型化した「ウイングチップ」となり、全幅が従来より2.65メートル広がり、28.65メートルになった。

 翼端の赤(左側)と緑(右側)の「ナビゲーションライト」は、LEDを採用して小型化した。胴体底部にある吸気口などの形状も変更し、空力特性を改善している。エンジンは従来のE175と同じGE製CF34-8Eを搭載。座席数も既存機と同じ84席で、シートピッチは31インチ(約79cm)とした。

 FDAは2014年7月にE175を3機発注しており、今回到着した9号機はこの中の1機。今後毎年3月に、10号機と11号機を順次受領していく。同社は2016年以降に中部空港(セントレア)への乗り入れを検討しており、9号機には「金のたまご」を生む機体になって欲しいようだ。

 本写真特集では、機内を中心に9号機を紹介する。

*写真は計17枚(ログインするとすべてご覧いただけます)。
*機体編(写真23枚)はこちら [1]
*到着時の記事はこちら [2]

FDAの7機が並ぶ早朝の名古屋空港=3月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ゴールドに輝くFDAの9号機=3月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

座席数は既存機と同じ84席=3月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire