ANAホールディングス（9202）傘下の全日空商事は12月17日、全日本空輸（ANA/NH）公式のECサイト「A-style（エースタイル）」で、ボーイング747-400D型機に搭載していた客室のシートを限定販売すると発表した。合計7つの販売で、12月25日から2015年2月28日まで受け付け、抽選の上販売する。
ANAの747-400Dに搭載されていたプレミアムクラスのシート（写真は同型のもの）＝13年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
販売するのはメインデッキ（1階）前方にあったプレミアムクラスのシートで、全565席中23席に設定していたもの。1人席タイプを3つ、2人席タイプを4つ用意する。シートは機体から取り外し、脚部分を加工。自宅に置けるようにした。実際に使用していたもので、中古品の提供となる。
販売価格は1人席が64万7000円、2人席が74万7000円。どちらも消費税、梱包発送料金込み。納品は3月中旬の予定で、チャータートラック便で届ける。
退役後も人々を魅了し続ける747＝3月31日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANAではこのシートを2008年から導入。747-400Dへは2009年に搭載した。製造は小糸工業（現KIホールディングス、6747）。
A-styleでは現在、747-400Dの3枚構造からなる窓の最も外側の「アウターペーン」を使用した垂直尾翼型キーホルダーを数量限定で販売。過去にはシートベルトを使用したバッグや、タービンブレードを使用したメモリアルスタンドなどを販売していた。
747はジャンボの愛称で親しまれた。ANAでは今年3月31日、那覇発羽田行きNH126便で全機退役。1978年12月の747SR-100受領以来の歴史に幕を下ろした。最後の機体となった747-400D（登録番号JA8961）は、今年4月に売却先へのフェリーフライト（回送）で羽田からミシシッピ州テューペロへ飛び立った。
商品サイズ
1人席
高さ：114.5から123センチ
幅：80センチ
奥行き：94から149センチ
座面の高さ：48.5から52.5センチ
2人席
高さ：113から123.5センチ
幅：139センチ
奥行き：94から149センチ
座面の高さ：48.5から52.5センチ
販売するシート。（左から）1人席、2人席（全日空商事提供）
・成田ANA免税店新装、メイン通路拡張 キールズ販売開始 [3]（14年12月2日）
・全日空商事、777就航20周年カレンダー 夜の空港など全11種類 [4]（14年11月15日）
写真特集・ANAの747-400D
・ジャンボらしさ示す階段 メインデッキ編 [5]（14年4月30日）
・YS-11上回る座席数 アッパーデッキ編 [6]（14年4月29日）
フェリーフライト
・ANA最後のジャンボ、JA8961離日 747姿消す [7]（14年4月16日）
・ANAの747、JA8960が離日 函館フライトに登板 [8]（14年3月28日）
・ANAの747、JA8966が離日 里帰りフライトで活躍 [9]（14年1月16日）
ラストフライト
・「飛行機を知らない人もジャンボは知っている」ANAの747最終便、藤村機長に聞く [10]（14年4月6日）
・ANAの747ジャンボ、虹をくぐりラストフライト終える [11]（14年3月31日）
・ANA、747「ジャンボ」那覇行きラストフライト [12]（14年3月31日）
・札幌線もラスト、ANAの747運航 羽田へは夜8時帰着 [13]（14年3月30日）
・ANAの747、福岡線最終便 羽田着は1時間遅れ [14]（14年3月30日）
熊本747イベント（14年3月16日）
・タッチ＆ゴーも披露 写真で振り返るANAジャンボ最終チャーター [15]
・ANA、熊本で最後の747チャーターフライト [16]
東北747イベント（14年3月15日）
・ANA、747-400卒業フライト 写真特集・福島編 [17]
・ANA、747-400卒業フライト 写真特集・仙台編 [18]
・ANA、仙台と福島で747卒業フライト 両空港でローパスも [19]
伊丹747イベント（14年1月12日）
・787との競演も ANAの747、1度きりの里帰り 写真で見る伊丹フライト12時間 [20]
・展望デッキへ「ありがとうございました」伊丹747イベントでファンに感謝 [21]
・ANAのジャンボ、8年ぶりの伊丹で遊覧飛行 [22]
・「うわぁ、大きい」ANA、伊丹の格納庫で747機体見学会 [23]
・ANAの747、伊丹に到着 退役前最後のあいさつ [24]
747里帰りフライト（13年10月27日から12月8日）
・ANAの747里帰りフライト、ラストは長崎 全国行脚終える [25]（最終回）
・ANAの747、鹿児島を水しぶきあげ離れる 里帰りフライト [26]（第5回）
・ANAの747里帰り、セントレアでは虹が歓迎 [27]（第4回）
・ANAの747、広島へ里帰り「747が大好きでした」 [28]（第3回）
・ANAの747、雨の小松に里帰り ジャンボ機最短路線 [29]（第2回）
・ANAの747、函館へ里帰り 放水アーチで出迎え [30]（第1回）
ANA 747退役関連
・ANA、入社式にジャンボも”列席” 寄せ書き「ちょっと書きにくかった」 [31]（14年4月1日）
・ANA、747退役で解体前の最終ツアー 4月に米国、ビジネスは83万円 [32]（14年2月6日）
・ANA、747で初日の出フライト「今日からは“今年3月退役”」 [33]（14年1月1日）