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成田空港、2タミ連絡通路にくつろぎスペース TOTOのトイレギャラリーも

 成田国際空港会社(NAA)は11月27日、第2ターミナルの本館とサテライト施設を結ぶ連絡通路に、休息スペース「寛(くつろ)ぎの大空間」を2015年4月中旬にオープンすると発表した。同スペースは名称を募集している。

連絡通路の中央部分にオープンする寛ぎの大空間のイメージ(NAA提供)

連絡通路の概要(NAAの資料から)

 連絡通路は全長220メートルで、出国手続き後のエリア。2013年9月26日まで運行していた本館とサテライトを結ぶ連絡シャトルの跡地にできたもので、現在は本館からサテライトに向かって左側が出発導線、右側が到着導線になっている。

 通路の広さを現在の2.8倍となる8728平方メートルに拡張し、通路外側を到着導線、内側を出発導線に変更。中央部分に全長130メートル、広さ2200平方メートルの休息スペースを設ける。海外からの乗り継ぎ客にも日本を感じてもらえるよう、格子や畳、和紙といった、和のモチーフを取り入れる。

13年9月まで運行していた連絡シャトル=13年9月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 同スペースのコンセプトは「憩い」。他人を気にせずにくつろげる「パーソナルブース」(35席)や家族が過ごせる「ファミリーベンチコーナー」(53席)、パソコンを使って仕事が出来る「PCデスク」(12席)、カフェ(70席)など、滞在時間や用途、人数などに応じた過ごし方を利用者が出来るようにする。

 スマートフォンやタブレット端末、ノートパソコンを使う人が増えていることから、電源コンセントを49カ所に86口設置。パーソナルブースは各ブース2口ずつ、ファミリーベンチコーナーも22口用意する。

 スペース内には、足つぼマッサージや子供が遊べるキッズパーク、喫煙室なども設ける。

寛ぎの大空間の各コーナー(NAAの資料から)

 また、TOTO(5332)とのコラボレーションで、日本のトイレの良さを体感してもらうコーナー「GALLERY TOTO」を設置。TOTOの最新機器を導入し、日本のトイレ文化や技術力を世界に発信していく。

 NAAの夏目誠社長によると、休息スペースの整備費用は内装や床壁、備品などで2億4000万円程度。この中にTOTOのコーナーは含まれないという。2016年10月までには、本館の連絡通路に接する部分や乗り継ぎカウンターなども整備し、総額で58億円程度になる見通し。

 NAAでは休憩スペースの名称を募集しており、締切は12月10日午後6時まで。応募資格は日本国内に住む人で、電子メールで応募する。採用された名称を応募した1人に旅行券30万円分、応募者全員の中から抽選で10人にNAAオリジナル壁掛けカレンダーをプレゼントする。

寛ぎの大空間に設けるカフェのイメージ(NAA提供)

キッズパークのイメージ(NAA提供)

大型映像パネルを使用したGALLERY TOTO前面部のイメージ(NAA提供)

GALLERY TOTOのトイレ内部のイメージ(NAA提供)

GALLERY TOTOのトイレ内部のイメージ(NAA提供)

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