- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

ANA、社内音声通信でIT技術導入 スマートフォンやIP電話でコスト削減

 全日本空輸(ANA)をはじめとするANAグループはこのほど、社内の固定電話やPBX(構内電話交換機)の通信網を、スマートフォンやIP電話などに切り替えた。

 今回導入の音声基盤はIP技術を使用し、通話料の抑制につなげたい考え。さらにスマートフォンを利用することで組織変更や事業所移転、レイアウト変更にかかるコストを低減し、外出先でも外線や内線での通話ができるメリットがある。

 従来、各事業所や空港内の音声通信はPBXに接続された固定電話を使用し、社内は独自の内線網を使用してきたが、PBXの維持管理費や回線利用費などの通信コストが課題だった。これらの見直しにより、年間約4億円のコスト削減を見込む。

 IP電話網など音声サービス基盤はNTTコミュニケーションズに、国内のPBXは沖電気工業(6703)、海外PBXはKDDI(9433)、スマートフォンを利用した内線網サービスとスマートフォン導入はソフトバンクテレコムにそれぞれ委託する(関連記事 [1])。

 ANAは、2013年4月には端末を問わずに社内と同じ情報にアクセスできる「仮想デスクトップ」を導入し、ITの活用に取り組んでいる。

新しい働き方のイメージ(ANAの資料から)

システムイメージ(ANAの資料から)

関連リンク
全日本空輸 [2]
NTTコミュニケーションズ [3]
沖電気工業 [4]
KDDI [5]
ソフトバンクテレコム [6]

iPhone大量導入
ANA、iPhoneを9000台導入 ソフトバンクテレコムから [1]

特集・ANA空港係員はスマホで業務改善
コールバックでコスト削減 [7](後編)
スマホ導入でチームワークも向上 [8](前編)

連載・雲上のiPad活用術(全3回)
「壊れない」「止まらない」業務機からのパラダイムシフト [9](第3回)
iPadありき、ではないANAパイロットへの導入 EFBやマネジメント改善視野に [10](第2回)
iPadはANA客室乗務員の業務をどう変えたか 世界初の大規模導入から半年 [11](第1回)