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ZIPAIR、787デカール機で脱炭素PR 成田空港など4社と

 ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は9月28日、成田空港など4社と航空輸送の脱炭素化をテーマにしたコラボレーションを開始し、各社のロゴを描いたボーイング787-8型機(登録記号JA828J)のデカール機を公開した。28日から約3カ月間運航する予定で、投入路線はZIPAIRが運航する全路線となる。

成田空港で脱炭素化をテーマとしたデカール機をお披露目するZIPAIRの深田康裕社長(中央)ら=26年9月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港で脱炭素化をテーマとしたデカール機をお披露目するZIPAIRの深田康裕社長=26年9月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 参加するのはZIPAIRのほか、ACTソリューションズジャパン、BSIグループジャパン、成田空港を運営するNAA(成田国際空港会社)、双日(2768)の5社。各社のロゴをPangraphics社製のデカールで機体にあしらうほか、機内エンターテインメントで各社の環境への取り組みを紹介する特別動画を配信する。

 ZIPAIRの深田康裕社長は「脱炭素は航空会社にとって避けて通れない課題。オフセットだけに頼らず、SAF(サフ:持続可能な航空燃料)など新しい削減手段を取り入れながら、排出量そのものを減らしていきたい」と話した。

成田空港で公開されたZIPAIRの脱炭素化をテーマとしたデカール機=26年9月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ACTソリューションズジャパンは、カーボンクレジットなど200種類以上の環境価値商品を扱うオランダACT Groupの日本法人で、航空分野では「CORSIA」適格クレジットを国内外の航空会社に供給している。今回の連携では、カーボンクレジット分野を担う。同社の佐藤昌利社長は、カーボンクレジットによるオフセットを、SAFなどによる直接的な排出削減が十分に普及するまでの「過渡期の暫定的なソリューション」と位置付けている。

 BSIグループジャパンは、BSI(英国規格協会)の日本法人で、国際規格の適合性評価や検証、認証を手掛け、今回の連携では認証・検証分野を担う。ZIPAIRは2025年5月15日に、BSIによる検証を受け、国際規格「ISO 14068-1:2023」に準拠したカーボンニュートラリティ認証を取得した。ZIPAIRによると、航空業界で世界初という。BSIによると、日本ではこうした認証はまだ普及段階に入っておらず、台湾では日本より速いペースで増えており、ASEANや中国でも関心が高まっているという。

成田空港で脱炭素化をテーマとしたデカール機をお披露目するZIPAIRの客室乗務員=26年9月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港で公開されたZIPAIRの脱炭素化をテーマとしたデカール機=26年9月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 深田社長は、今回のデカール機就航の時期について、2025年の認証取得に関わったパートナーと協議を進める中で、今回のタイミングになったと説明した。

 また、ZIPAIRが拠点とする成田空港では、航空会社のほか燃料供給事業者や地上支援事業者など多くの企業が活動しており、2050年のカーボンニュートラル実現には空港全体での取り組みが必要になる。NAAの玉木康彦副社長によると、SAFの導入促進などを進めるほか、航空会社などへの働き掛けや取り組みの場の提供を通じ、空港全体の脱炭素を後押ししているという。

 ZIPAIRは日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離LCC(低コスト航空会社)で、2020年6月3日に就航。現在の就航地は9都市で、バンコク、ソウル、ホノルル、シンガポール、ロサンゼルス、サンノゼ、サンフランシスコ、バンクーバー、ヒューストンへ乗り入れており、太平洋を横断した初のLCCとなった。10月から成田-クアラルンプール線を開設する。

成田空港で公開されたZIPAIRの脱炭素化をテーマとしたデカール機=26年9月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

成田空港で脱炭素化をテーマとしたデカール機をお披露目するZIPAIRの深田康裕社長(中央)ら=26年9月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

関連リンク
ZIPAIR [1]
ACTソリューションズジャパン [2]
BSIグループジャパン [3]
成田国際空港 [4]
双日 [5]

ZIPAIR
・ZIPAIR、クアラルンプール10/20就航 1日1往復 [6](26年7月23日)
・ZIPAIR、クアラルンプール26年内就航 深田新社長「バンコク・シンガに次ぐ成長地点」 [7](26年4月8日)
・ZIPAIR、カーボンニュートラルで航空業界初の認証 温室効果ガスを実質ゼロに [8](25年6月11日)

機内の動画(YouTube Aviation Wireチャンネル [9])
・ZIPAIR 787-8 JA822J機内公開 フルフラットシートも [10]

写真特集・ZIPAIR 787-8の機内
(1)フルフラット上級席ZIP Full-Flatは長時間も快適 [11]
(2)個人用モニターなし、タブレット置きと電源完備のレカロ製普通席 [12]
(3)LCC初のウォシュレット付きトイレ [13]