全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC、9204)など国内の航空11社は5月7日、ゴールデンウイークの利用実績を発表した。対象期間は4月29日から5月6日までの8日間。後半の日並びが良かったことから、国内線は大手・中堅各社を中心にロードファクター(座席利用率、L/F)が改善し、ANAとJALは8割台半ばまで上昇した。スカイマークやスターフライヤーも8割台後半となった。国際線はANAやLCC(低コスト航空会社)のピーチ・アビエーション(APJ/MM)、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)が前年同期を大きく上回った。

航空各社が発表したゴールデンウイーク実績(各社の発表資料からAviation Wire作成)
11社の発表値を合計すると、旅客数は国際線が前年同期比9.5%増の53万3093人、国内線は9.1%増の267万3615人。提供座席数は国際線が5.4%増の62万4552席で、国内線は0.7%増の314万9234席となった。11社平均のL/Fは国際線が3.2ポイント上昇し85.4%、国内線は6.6ポイント上昇し84.9%だった。5月発券分からANAとJALが国際線燃油サーチャージを引き上げたこともあり、GW期間の海外旅行需要が注目された。
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ANA

ゴールデンウィーク期間の需要が堅調だったANAとJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下となるANAの旅客数は、国際線が前年同期比14.4%増の21万4498人で、国内線が12.4%増の111万6564人。提供座席数は国際線が6.6%増の25万978席で、国内線は0.9%増の132万4482席となった。L/Fは国際線が5.8ポイント上昇し85.5%、国内線は8.6ポイント上昇し84.3%だった。
国際線の方面別では、日本発便でアジアとハワイ方面が前年比約1.3倍と好調だった。アジア方面ではシンガポール・バンコク路線の人気が高かった。国内線は旅客数が12.4%増となり、北海道方面と中国・四国方面が前年同期比約1.2倍と好調だった。
期間中のピークは、国際線は日本発が4月29日、日本着が5月5日。国内線は下りが5月2日、上りは2日と4日が最も高い値となった。
JAL
JALグループの旅客数は、国際線が前年同期比2.3%増の17万3452人で、国内線は7.5%増の85万8821人。提供座席数は、国際線が2.9%増の20万6792席、国内線は0.2%減の101万5078席となった。L/Fは国際線が0.5ポイント低下し83.9%、国内線は6.1ポイント上昇し84.6%だった。
国内線のL/Fは、ゴールデンウイーク期間としてはコロナ後過去最高となった。方面別では、北海道、東北・北陸、沖縄方面で前年を上回った。国際線は旅客数が前年をわずかに上回り、北米、東アジア、ハワイ・グアム方面が前年を上回った。
国際線の数字は、JALと日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)の2社合計。国内線はJALとJTA、ジェイエア(JAR/XM)、日本エアコミューター(JAC/JC)、北海道エアシステム(HAC、NTH/JL)、琉球エアーコミューター(RAC)6社合計となる。
期間中のピークは、国際線は日本発が4月29日、日本着が5月5日。国内線は下りが5月2日、上りは5日が最も高い値となった。
スカイマーク
スカイマークの旅客数は、国内線が前年同期比10.0%増の19万4150人、提供座席数は1.9%増の22万5321席。L/Fは6.3ポイント上昇し86.2%だった。国際線は運休が続いている。
搭乗日別の国内線L/Fは、下りが5月2日、上りは5日が最も高い値となった。
スターフライヤー
スターフライヤー(SFJ/7G、9206)の旅客数は、国内線が11.8%増の4万4529人、提供座席数は5.5%増の5万137席。L/Fは5.0ポイント上昇し88.8%だった。国際線は運休中で、9月2日の再開を予定している。
日別の国内線L/Fは、下りが5月2日の96.6%、上りは6日の93.9%が最も高い値となった。
エア・ドゥ
エア・ドゥ(ADO/HD)の旅客数は、前年同期比3.3%増の6万917人、提供座席数は2.4%減の6万9193席。L/Fは4.7ポイント上昇し88.0%だった。
搭乗日別のL/Fは、下り(北海道着)が5月2日の96.5%、上り(北海道発)は6日の95.9%が最も高い値となった。
ソラシドエア
ソラシドエア(SNJ/6J)の旅客数は、前年並みの5万1691人、提供座席数は10.5%減の6万5751席。L/Fは8.3ポイント上昇し78.6%だった。
搭乗日別のL/Fは、下りが4月29日の89.5%、上りは5月5日の92.0%が最も高い値となった。
ピーチ・アビエーション
ANAHD傘下のピーチの旅客数は、国際線が前年同期比29.7%増の7万6897人、国内線が2.9%増の15万7735人。提供座席数は国際線が25.3%増の9万952席、国内線が4.4%増の18万756席となった。L/Fは国際線が2.9ポイント上昇し84.5%、国内線が1.2ポイント低下し87.3%だった。
国内線は5月2日から6日まで、国際線は1日から6日まで利用が多い傾向だった。国内線は成田・関西-奄美線や那覇線が好調。国際線は羽田・成田発各路線や各地発の台北(桃園)線、中距離路線の関西-バンコク(スワンナプーム)・シンガポール線が好調だった。
ジェットスター・ジャパン
ジェットスター・ジャパンの旅客数は、国際線が前年同期比32.5%増の2万3430人、国内線が1.9%増の12万9925人。提供座席数は国際線が29.0%増の2万5588席、国内線が0.2%増の14万3616席となった。L/Fは国際線が2.4ポイント上昇し91.6%、国内線が1.6ポイント上昇し90.5%だった。
搭乗日別のL/Fは、国際線は日本発が5月3日の96.0%、日本着は1日の94.3%が最も高い値となった。国内線は下りが2日の92.7%、上りは3日と6日の91.9%が最も高い値となった。
スプリング・ジャパン
JAL傘下のスプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)の旅客数は、国際線が前年同期比39.5%減の1万2818人、国内線が65.0%増の7573人。提供座席数は、国際線が39.3%減の1万4282席、国内線が2.14倍の1万1340席となった。L/Fは国際線が0.3ポイント低下し89.7%、国内線は19.9ポイント低下し66.8%だった。国際線はウェットリース便の実績を含む。
搭乗日別のL/Fは、国際線は日本発が5月5日の96.3%、日本着は4月29日の94.7%が最も高い値となった。国内線は下りが5月2日の77.5%、上りは6日の80.1%が最も高い値となった。
ZIPAIR
JAL傘下のZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)の国際線旅客数は、前年同期比0.7%増の3万1998人、提供座席数は10.1%減の3万5960席となった。L/Fは9.6ポイント上昇し89.0%だった。
搭乗日別のL/Fは、日本発が4月29日の98.2%、海外発は5月5日の94.7%が最も高い値となった。
FDA
フジドリームエアラインズ(FDA/JH)の旅客数は13.0%増の5万1710人、提供座席数は0.1%減の6万3560席。L/Fは9.4ポイント上昇し81.4%だった。
2026年度の値にはJALとのコードシェア(共同運航)を含むが、前年度分には含んでいない。
関連リンク
全日本空輸 [2]
日本航空 [3]
スカイマーク [4]
スターフライヤー [5]
エア・ドゥ [6]
ソラシドエア [7]
ピーチ・アビエーション [8]
ジェットスター・ジャパン [9]
スプリング・ジャパン [10]
ZIPAIR [11]
フジドリームエアラインズ [12]
26年ゴールデンウイーク予測
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25年ゴールデンウイーク利用実績
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