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JALとクレスコ、エンジン整備に内視鏡システム AIで静止画に、損傷抽出

 日本航空(JAL/JL、9201)とグループ整備会社のJALエンジニアリング(JALEC)、クレスコ(4674)の3社は2月2日、内視鏡(ボアスコープ)で航空機エンジンを検査するシステムを共同で開発し、運用を開始したと発表した。AI(人工知能)を活用することで記録・分析を効率化し、整備品質と作業効率の向上につなげていく。

内視鏡でのエンジン整備システムをクレスコと共同開発したJALグループ(JAL提供)

 新システムは、エンジンを内視鏡で動画撮影し、タービンブレード1枚ごとを画像として自動抽出。クラウド上で一元管理し、過去の検査データと時系列での比較や、損傷箇所を自動認識し提示することができるようになる。整備品質と作業効率の向上が期待できるほか、経験豊富な熟練整備士のノウハウを可視化し、若手への技術継承にも活用する。

 このほか、日々蓄積される検査画像データと、運航中に取得するエンジンデータを組み合わせることで、故障の兆候を早期に察知し、最適なタイミングで整備する「予測整備」の実現も目指す。予測整備は定期整備や事後保全とは異なり、データに基づき整備の必要性と実施時期を判断する。

 JALとクレスコの両社は東京・天王洲のJAL本社近くにある研究拠点「JALイノベーションラボ(JAL Innovation Lab)」で、今回の新システムにつながるツール「ボアスコープ検査支援ツール」を2019年4月から共同研究。同ツールを発展させ、ウェブアプリケーションとして構築した。

JALグループがクレスコと共同開発した内視鏡でのエンジン整備システム概要(JAL提供)

関連リンク
日本航空 [1]
JALエンジニアリング [2]
クレスコ [3]

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