エアバスは12月11日、最新中型双発ヘリ「H160」を豪州で初受注したと発表した。現地の大手物流企業リンフォックスが発注し、旅客輸送への投入を計画している。

H160(エアバス提供)
エアバスによると、H160は豪州で4週間にわたりデモンストレーション飛行を実施し、60回超の飛行と2000キロ以上の距離を飛行した。多様な運用環境に対応できる性能が評価され、リンフォックスはデモ終了後に正式発注したという。
H160は次世代の中型双発機として最新技術を投入し、洋上での人員輸送、救急医療、ビジネス・VIP輸送、公共サービスなどの用途に対応する。最新のヘリコプター用アビオニクス「ヘリオニクス」を装備しており、パイロットの機器操作をサポートし、自動化機能を備えた安全機能と、フライトエンベロープ保護が含まれる。
客室設計は人間工学に基づき、快適性と任務遂行能力を両立。主回転翼には騒音を抑制する独自技術「ブルー・エッジ」を採用し、尾部のフェネストロン(ファン式テールローター)とあわせて、従来設計と比べ最大50%の騒音低減を実現するという。
関連リンク
Airbus [1]
Airbus Helicopters [2]
・名古屋市消防局、エアバスH160最新ヘリ発注 [3](25年7月18日)
・警察庁、エアバスH160最新ヘリを2機受領 [4](25年1月15日)
・エアバスヘリ、国交省からH160の型式証明取得 ANHが導入 [5](21年5月18日)
・エアバスヘリ、日本向けH160初号機の初飛行成功 ANHへ納入 [6](21年1月15日)
・エアバスヘリH160、EASAから型式証明取得 [7](20年7月8日)