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中国東方航空、世界最長29時間路線 “地球の裏側”ブエノスアイレスへ上海から12/4就航

 中国東方航空(CES/MU)は現地時間9月18日、上海(浦東)-ブエノスアイレス線を12月4日に開設すると発表した。ニュージーランドのオークランドを経由し、“地球の裏側”への片道約2万キロを26-29時間で結ぶ。同社によると、片道としては世界最長の商業運航記録を更新する見通しだという。

上海-ブエノスアイレス線を開設する中国東方航空(同社提供)

 同路線は週2往復で、上海発は月曜と木曜に、現地発は火曜と金曜に運航する。同社の予約サイトによると、運航スケジュールはブエノスアイレス行きMU745便が上海を午前2時に出発し、同日午後4時55分に着く。上海行きMU746便は12月5日が初便で、午前2時に出発して、翌日午後6時に到着する。オークランドでの駐機時間は上海発の往路が2時間55分、ブエノスアイレス発の復路が2時間。所要時間は往路が25時間55分、往路が29時間となる。機材はボーイング777-300ER型機を投入する。

 俗に“地球の裏側”と呼ばれる「対蹠点(たいせきてん)」は、陸地と海が重なるケースが多い。上海とブエノスアイレスは、地球上でも数少ない陸地同士の対蹠点で、同社によると対蹠点の都市間を結ぶ世界初の定期旅客便となるという。

 中国-南米間は現在、欧州や北米を経由するのが一般的で、片道約30時間かかる。中国東方航空の新路線はオークランド経由を採用し、乗り継ぎ経路の簡素化と移動時間の短縮を図る。

運航スケジュール
MU745 上海(02:00)→ブエノスアイレス(16:55)運航日:12/4以降の月木
MU746 ブエノスアイレス(02:00)→上海(翌日18:00)運航日:12/5以降の火金

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