大韓航空(KAL/KE)は9月4日、食事制限のある乗客に提供する「特別機内食」を刷新したと発表した。グルテン(小麦たんぱく)フリーや減塩食などを7種類を用意し、栄養面のほか、味や視覚的にも楽しめるものに仕上げた。

食事制限のある乗客へ提供する大韓航空の「特別機内食」(同社提供)
グルテンフリー食は、パンとスープに使う小麦粉の代替として米粉を使用する。減塩食は無塩バターや植物油などを活用することで、1食あたりの総塩量を1グラム以下に抑える。
このほか、低脂肪食・糖尿病食・低カロリー食は、従来よりも炭水化物の量を減らし、血糖値をゆっくり上げる野菜を増量。赤身肉より飽和脂肪酸の少ないヒラメや鶏もも肉を使用する。
低刺激食は油の多い材料や強い香辛料を使用せず、ガスの誘発を抑制。野菜の皮をなくすことで消化を助け、柔らかく調理したものを提供する。
乳糖制限食は、乳糖を含む全食品を制限し乳糖無添加(ラクトフリー)代替食品を使用。朝食に提供していた豆乳は、ラクトフリーのギリシャヨーグルトに変更する。
同社は特別機内食のリニューアルに際し、韓国の仁荷大学病院と提携。糖尿、心血管疾患、高血圧などの臨床診療指針を取り入れ、医学的・栄養学的な専門意見を反映した。

食事制限のある乗客へ提供する大韓航空の「特別機内食」(同社提供)
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特別機内食 [1](大韓航空)
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