台湾エバー航空(EVA/BR)系の地域航空会社ユニー航空(立栄航空、UIA/B7)は現地時間7月25日、仏ATRにATR72-600型機を19機正式発注したと発表した。全機が確定発注で、追加購入権3機分が含まれる契約を台北市内で締結した。

台北市内で開かれた調印式でATR72の発注契約書を交わしたユニー航空の林会長(中央右)とATRのロードCEO(同左)ら=25年7月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

台北市内で開かれたATR72の調印式後に取材に応じるユニー航空の林会長=25年7月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
ユニーの機材はATR72-600(1クラス70席)のみで、現在14機保有。2027年から2032年にかけて受領する計画で、既存機の若返りを図ると共に運航機数を5機増やす。
25日に台北市内で開かれた調印式には、ユニーの林志忠(リン・チーチョン)会長やATRのナタリー・タルノー・ロードCEO(最高経営責任者)らが出席。林会長は「台湾国内線で約60%の市場シェアがあり、ビジネスや観光の利用者に加え、離島に暮らす人々にとって、家族に会うためや医療を受けるための重要な交通手段だ。運航効率と市場競争力を高めるため、今回発注した新造機を導入する」と語った。
ユニーは台湾国内線16路線を週900便以上運航。ATR72は滑走路長が1600メートル未満の空港でも運航できることから、同型機で更新することになった。
今回の発注は、ユニーからATRへの2度目の直接発注。前回は2011年に10機を発注した。ATRによると、今回の発注は2017年以降に航空会社から受注した契約としては最大規模になるという。

ユニー航空のATR72-600=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

台北市内で開かれた調印式でATR72の発注契約書を交わすユニー航空の林会長(右)とATRのロードCEO=25年7月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

台北市内で開かれた調印式でATR72の発注契約書を交わしたユニー航空の林会長(中央右)とATRのロードCEO(同左)ら=25年7月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

台北市内で開かれたATR72の調印式で乾杯するユニー航空の林会長(中央右)とATRのロードCEO(同左)ら=25年7月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関連リンク
立榮航空 [1]
ATR Aircraft [2]
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