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「4月中にリトライしたい」JAL赤坂社長、想定外100万人アクセスでシステム障害謝罪

 日本航空(JAL/JL、9201)の赤坂祐二社長は3月23日、国内線全路線を片道6600円で販売するセール「JALスマイルキャンペーン」を今月9日に実施したことで起きたシステム障害について陳謝し、体制を整えて4月にもセールを実施する考えを明らかにした。販売対象期間を分けるなど、システムへの負荷を分散することで、前回と同じく6月末までを対象にしたセールを実施する。

都内で会見するJALの赤坂社長=23年3月23日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 都内で会見した赤坂社長は「多くの皆様にご期待を頂いていた中、大変なご迷惑をおかけしてしまい、心からお詫びする」と陳謝した。「詳しい原因はまだ調査中だが、もともとJALの予約発券システムは1時間あたり3万人くらいの方々がアクセスされ、今回は40万人くらいの方が来られても対応できるようにしたが、実際には100万人規模のお客様が一斉にアクセスされ、当初の想定を大きく超えてしまった。大いに反省している」と述べた。

 通常のセールでは「だいたい20万人程度と聞いている」(赤坂社長)として、2倍の接続数を想定していたものの、実際には5倍規模となり大きく上回った。

 仕切り直しとなるセールの時期について、赤坂社長は「4月中に予約いただけるようにリトライしたいという目標を立てている。前回案内した期間でぜひやりたい」と対象期間を6月末までにするとし、「大量アクセスに耐えられる改修をし、期間を区切ってやりたい。2カ月半分くらいをまとめて予約できるようなやり方をしていたので、非常に対象になる方が多くなってしまった。少し期間を区切って、アクセス量が減るやり方にしたい」と、対象期間を区切ってセールを実施するという。

 また、セールによるシステム障害が一般客にも及んだ点について「キャンペーンのお客様と一般客が同じ動線で入ってくる構成だが、なんとか分けられるような対応をしたい」と、システム構成を見直す考えを示した。

 「これだけのご期待をいただいたので、もう一度万全を期してリトライしたい。ぜひもう一度チャンスをいただきたい」と述べ、動作検証を入念に行った上で実施したいという。

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JALスマイルキャンペーン [1]
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