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日航、A350最大56機導入 初のエアバス機発注、19年就航目指す

 日本航空(JAL、9201)は10月7日、中長距離線用の機材として、エアバスA350 XWBを最大56機導入すると発表した。旧日本エアシステム(JAS)が合併前に導入し退役済みのA300を除くと、JALがエアバス機を発注するのは初めて。2019年に運航開始を予定。6年程度で機材更新を実施する。(会見の記事はこちら [1]

JALが導入するA350のイメージイラスト(エアバス提供)

A350-1000(左)とA350-900のJAL塗装を施したイメージイラスト(エアバス提供)

 JALが確定発注したのは、A350-900(3クラス仕様で314席)が18機、A350-1000(同350席)が13機の計31機。このほかにオプション(仮発注)で25機を購入する契約を締結した。

 A350のエンジンは英ロールス・ロイス社がトレントXWBを独占供給している。従来JAL機のエンジンはGEやプラット・アンド・ホイットニーと米国製が採用されてきたが、JAL初のロールス・ロイス製エンジンを搭載する機体が誕生する。

 今年1月に起きたボーイング787型機のバッテリートラブルを受け、エアバスはA350ではメインバッテリーへのリチウムイオン電池導入を見送った。従来から実績のあるニッケルカドミウム電池を採用することで、同様のトラブルを回避する。

 JALはこれまで、ボーイングを主軸に機材を調達してきた。世界の航空会社を見渡しても、価格交渉面や787のような納入遅延リスクを考えて、ボーイングとエアバスの2社に分散発注するのが主流。JALのようにボーイング1社へ依存する例は珍しくなっていた。

*会見の記事はこちら [1]
*初号機受領と出発の記事はこちら [2]

関連リンク
日本航空 [3]
Airbus [4]
エアバス・ジャパン [5]
ロールス・ロイス [6]

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