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穴守稲荷、「空の日」に航空安全祈願祭復興 航空会社も参列

 羽田空港近くの穴守稲荷神社(東京・大田区)で「空の日」の9月20日、航空安全祈願祭が行われ、羽田へ乗り入れる国内の航空会社などの役員や社員が参列した。

穴守稲荷神社で執り行われた航空安全祈願祭=22年9月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 穴守稲荷神社は、江戸時代から羽田地区の「堤防の守り神」として信仰を集め、1931(昭和6)年に羽田空港の前身となる東京飛行場が神社北側に開場以来、航空関係者が安全祈願に訪れている。1945(昭和20)年の第二次世界大戦の終戦直後には、連合国軍による羽田拡張のため、現在のB滑走路南端付近にあった鎮座地から、1基の大鳥居を残して48時間以内の強制退去の対象となり、1948(昭和23)年2月に現在地へ遷座した。

 神社によると、航空安全祈願祭は昭和期の航空日(現・空の日)に空港の安全と繁栄を祈念して執り行われてきたが、長らく途絶えていたところ、今年から復興することになったという。神社では今年度から航空関係の祭事の復興を進めており、祈願祭も再び執り行われることになった。

 祈願祭で行われた神事では、全日本空輸(ANA/NH)、日本航空(JAL/JL、9201)、ソラシドエア(SNJ/6J)、スカイマーク(SKY/BC)、エア・ドゥ(ADO/HD)、スターフライヤー(SFJ/7G、9206)、東邦航空、朝日航洋の順に社員らが玉串を奉納した。

 空の日の起源は、政府が1940(昭和15)年に制定した「航空日」にあり、第1回は同年9月28日、翌1941(昭和16)年に航空関係省庁間協議で9月20日となった。民間航空再開40周年にあたる1992(平成4)年に、より親しみやすいネーミングとして現在の「空の日」に改められた。この時に9月20日から30日までを「空の旬間」と定め、前後に各地で航空関連のイベントが開かれている。

 羽田空港では、国土交通省や航空会社などで構成する羽田空港「空の日」実行委員会が、17日に「空の日フェスティバル2022」を2019年以来3年ぶりに開催。多くの人でにぎわった。

*写真は6枚。

「空の日」に航空安全祈願祭を復興した穴守稲荷神社=22年9月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

穴守稲荷神社で執り行われた航空安全祈願祭=22年9月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

穴守稲荷神社で執り行われた航空安全祈願祭=22年9月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

穴守稲荷神社で執り行われた航空安全祈願祭=22年9月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

穴守稲荷神社で執り行われた航空安全祈願祭の参列者=22年9月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire=22年9月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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