日本航空（JAL/JL、9201）は8月19日、近距離国際線を中心に投入しているボーイング737-800型機の新仕様機を20日から投入すると発表した。15年前の2007年に導入以来初の改修で、国内線機材のエアバスA350-900型機などと同様のコンセプトで客室をデザインし、国際線と国内線の客室空間に一貫性を持たせたという。当面は国内線に投入する。
＊初便の記事はこちら [1]。
JALの国際線用737-800新仕様機のビジネスクラス（同社提供）
V40と呼ばれる座席配置で、座席数は2クラス144席（ビジネス12席、エコノミー132席）。内装はA350と同じく英タンジェリン（tangerine）社が監修し、ボーイング787-8型機の国内線仕様機や、長距離国際線に投入している777-300ERの新仕様機と同様のデザインコンセプトを取り入れた。
新仕様機のシートは従来のものを使用するが、客室内照明のLED化をはじめ、座席カバーやカーテン、カーペットのデザインを変更。パソコン用電源コンセントを設けた座席を増やし、座席列15、22、45列目を除く全席で利用できるようにした。
また、国際線用737では初めて機内Wi-Fiシステムを搭載。外観の違いとして、国内線用737よりも前側にアンテナを搭載している。
JALの737-800は現在45機で、V40仕様は9機。同社によると、新仕様への改修機数は未定だという。改修初号機（登録記号JA321J）は、20日の羽田発北九州行きJL373便から投入予定で、午前8時に羽田を出発予定。新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で、近距離国際線の運航が本格化するまでは国内線を中心に運航する見込み。
JALの国際線用737-800の新仕様機＝22年8月17日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire
JALの国際線用737-800の新仕様機（中央）。Wi-Fi用アンテナが国内線用737と比べて前方になった＝22年8月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
JALの国際線用737-800新仕様機のビジネスクラス（同社提供）
JALの国際線用737-800新仕様機のビジネスクラス（同社提供）
JALの国際線用737-800新仕様機のエコノミークラス（同社提供）
JALの国際線用737-800新仕様機のエコノミークラス（同社提供）
JALの国際線用737-800新仕様機のエコノミークラス（同社提供）
JALの国際線用737-800新仕様機のエコノミークラス（同社提供）
JALの国際線用737-800新仕様機の電源コンセント（同社提供）
JALの国際線用737-800新仕様機の食事サービス時の照明（同社提供）
JALの国際線用737-800新仕様機の搭乗・降機時の照明（同社提供）
関連リンク
日本航空 [2]
・JAL、国際線737初の新仕様機就航 Wi-Fiアンテナ前方に [1]（22年8月20日）
タンジェリン監修の国内線機材と新制服
A350-900 国内線の新主力機 [3]
787-8 普通席もモニターと電源完備 [4]
777-300ER新仕様機
・JAL、国際線777-300ERシートカバー刷新 A350と連続性ある色調に [5]
機内の動画（YouTube Aviation Wireチャンネル [6]）
・JAL 777-300ER 新インテリア初号機の機内（JA738J） [7]
・JAL 787-8 国内線仕様 JA846J お披露目 [8]
・JAL A350の機内（ファーストクラス→クラスJ→普通席） [9]