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ペロシ下院議長搭乗のSPAR19、Flightradar24史上最多の追跡者記録

 航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24(Flightradar24)」は8月3日、米国のナンシー・ペロシ下院議長が乗った要人輸送機C-40C(09-0540)によるフライト「SPAR19」のリアルタイム追跡者数が世界で70万8000人以上にのぼり、2009年の同サイト開設以来もっとも注目を集めたフライトになったことを明らかにした。

台北に到着したペロシ下院議長ら(台湾外交部のTwitterから)

 SPAR19は、現地時間2日午後3時42分ごろマレーシアのクアラルンプールにあるスルタン・アブドゥル・アジズ・シャー空港(旧クアラルンプール国際空港)を離陸し、同日午後10時44分ごろ台湾の台北松山空港に着陸した。Flightradar24はアクセスが集中したため、つながりにくい状態が台北到着まで続いた。

 Flightradar24によると、クアラルンプールから台北までの7時間で、合計292万人が少なくともフライトの一部を追跡したという。

 現地報道によると、ペロシ下院議長は3日に蔡英文総統と面会するとみられる。米国は大統領権限を継承する順位について、下院議長を副大統領に次ぐ第2位に定めており、ペロシ氏は政治的にナンバー3の地位にある。現職下院議長の訪台は、1997年のニュート・ギングリッチ氏以来25年ぶり。

 一方、「台湾は中国の一部」と主張している中国政府は、ペロシ氏の訪台に強い不満を表明している。

 C-40Cは、小型旅客機737-700のビジネスジェット版「BBJ」をベースにした要人輸送機。737-700の胴体に737-800の主翼と着陸装置を組み合わせている。米空軍によると、C-40Cには、C-40Bのような高度な通信機能は搭載されておらず、座席数は42席から111席まで対応できるという。

関連リンク
SPAR19 becomes the most tracked flight of all time [1](Flightradar24)
Flightradar24 [2]
外交部 Ministry of Foreign Affairs, ROC (Taiwan) [3]
C-40B/C [4](USAF)

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