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P-8A、150機目を米海軍に納入

 ボーイングは現地時間7月7日、量産150機目のP-8A哨戒機「ポセイドン」を米海軍に引き渡したと発表した。メリーランド州パタクセントリバー海軍航空基地を拠点とする航空試験評価飛行隊「VX-1」により運用される見通し。

米海軍に引き渡された150機目のP-8(ボーイング提供)

 P-8は、小型旅客機の737-800をベースに開発された対潜水艦、対水上戦、情報収集、監視、偵察を担う多目的哨戒機で、2004年6月14日にローンチ。胴体は737-800、主翼は737-900を基に開発された。ボーイングの737製造ラインで組み立てられ、胴体には軍用の部品や装備、運用に必要な配線やシステムが追加される。その後、機体はボーイングの防衛・宇宙・セキュリティ部門(BDS)に引き渡され、軍用システムの取り付けや試験が行われた後、顧客へ納入される。

 45万時間以上の無故障飛行を達成。米海軍に112機、豪州海軍、に12機、インド海軍に12機、英国空軍に9機、ノルウェー空軍に5機引き渡されている。今後は年内にニュージーランド、2023年に韓国、2024年にドイツへの初納入が計画されている。

 150機には、米海軍向けの試験機6機は含まれていない。

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United States Navy [1]
Boeing [2]
ボーイング・ジャパン [3]

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