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ホンダ、SAF評価の国際団体加入

 本田技研工業(7267)は6月23日、代替燃料「SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)」の安全性を評価し、規格化を支援する国際団体「FAA/OEM Review Panel」へ今月加入したと発表した。同団体への加入メーカーはアジア初だという。

SAFを評価する国際団体に加入したホンダ=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 SAFはバイオマスや廃食油、排ガスなど化石由来ではない原料や持続可能な原料から生成。航空機や給油設備など既存インフラをそのまま活用しながら、現在使用している化石由来の航空燃料と比べてCO2(二酸化炭素)排出量を大幅に削減できる。

 FAA/OEM Review PanelはFAA(米国連邦航空局)や機体メーカー、エンジンメーカーで構成。ホンダのほかボーイングやエアバス、エンブラエル、ダッソー、ボンバルディア、デ・ハビランド・カナダ、ベルヘリコプター、シコルスキー、GE、プラット&ホイットニー、ロールス・ロイス、ハネウェル、サフランが加盟しており、SAFの機体やエンジンへの影響を評価している。

 ホンダは同団体への加盟により、他の参加企業とともにSAFに関する各種試験データのレビューを通じて安全性を評価し、ASTM(米国材料試験協会)による規格化を支援する。

 ホンダは米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)が小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」を手掛けており、搭載エンジンのHF120も独自開発したHF118をベースにGEと共同開発している。

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HondaJet [1]
HondaJet Japan [2]

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