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F-16、電子戦システム近代化 ノースロップ・グラマンがIVEWS開発

 ノースロップ・グラマンは現地時間5月3日、米空軍の戦闘機F-16「ファイティング・ファルコン」の電子戦能力近代化に向け、統合電子戦スイートAN/ALQ-257 IVEWS(Integrated Viper Electronic Warfare Suite)の開発試験とハードウェア認証に向けた準備を継続する契約を受注したと発表した。米空軍によると、IVEWSの生産と実戦配備は2024年に開始される見通し。

電子戦システムを近代化する米空軍のF-16=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 F-16は1974年に初飛行し、1978年に運用開始。超広帯域アーキテクチャーを活用するIVEWSは、F-16向けアクティブフェイズドアレイレーダーのAN/APG-83セイバーと連携が可能な次世代電子戦システムで、近代化により生存性と攻撃力を高める。

 また、光ファイバー曳航式デコイや適応/認知処理、オープンシステムアーキテクチャーへの準備など、将来的なアップグレードに対応している。

 IVEWSとセイバーは、2021年の合同演習「ノーザンライトニング」で、空中と地上のさまざまな脅威を認識し、相互運用性を実証した。米空軍によると、DT/OT(開発/運用試験)とOA(運用評価)は2023年初頭に始まる見込み。

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U.S. Air Force [1]
Northrop Grumman [2]

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