- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

英BAE、F-35の電子戦能力向上

 航空宇宙防衛大手の英BAEシステムズは、第5世代戦闘機F-35「ライトニングII」の電子戦システムをアップグレードするため、米ロッキード・マーチンから4億9300万ドルの契約修正を受けた。アップグレードにより、電子戦システムに新しいセンサーとより強力な信号処理が加わり、状況認識能力や電磁波攻撃・対策能力が強化されるという。

F-35(BAEのサイトから)

 電子戦は、敵の脅威から発せられるエネルギー信号を傍受・識別し、位置を特定したり、電子機器による攻撃や妨害、戦闘能力の破壊を実行する。BAEはF-35の電子戦システム「AN/ASQ-239」向けに強化された中核ハードウェアと、エンジニアリングサポートサービス、テストのためのインフラを提供する。

 F-35は、高いステルス性能や高度な火器管制能力を持つ第5世代戦闘機で、通常離着陸型のF-35A、短距離離陸・垂直着陸型のF-35B、艦載型のF-35Cの3種類がある。

関連リンク
F-35 Lightning II [1]
BAE Systems [2]
Lockheed Martin [3]

英BAE、クイーン・エリザベス横須賀寄港で技術紹介 F-35着艦模擬訓練も [4](21年9月6日)
英BAE、テンペスト開発予算獲得 380億円規模 [5](21年7月29日)
英BAE、F-35向け電子戦システム生産強化 [6](21年6月30日)
防衛省、STOVL機にF-35B選定 いずもでの運用視野に [7](19年8月17日)