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エールフランスのA220初号機、新塗装でロールアウト

 エールフランス航空(AFR/AF)は、エアバスA220-300型機の初号機(登録記号F-HZUA)がカナダのケベック州ミラベルにあるエアバスの塗装工場からロールアウトしたことを明らかにした。新デザインの塗装が施され、9月末にはエールフランスへ引き渡される見通し。

ロールアウトするエールフランス航空のA220-300初号機(YouTubeの同社チャンネルから)

 エールフランスを傘下に持つエールフランス-KLMグループは、2019年12月にA220-300を60機発注。単通路機のうち、150席以下クラスの経年機となるA318とA319をA220-300に置き換える。

 新塗装は、胴体前部にエールフランスを象徴する翼のあるタツノオトシゴが描かれた。座席数は1列2-3席配列の148席となる。

 A220は、カナダのボンバルディアが開発した小型旅客機「Cシリーズ」の新名称。Cシリーズの製造や販売を担う事業会社「CSALP」を、エアバスが2018年7月に買収したことで改めた。Cシリーズは、CS100(100-135席)と、中胴が3.7メートル長いCS300(130-160席)の2機種が開発され、CS100をA220-100、CS300をA220-300に改称した。エンジンは、低燃費・低騒音が売りとなる新型の米プラット・アンド・ホイットニー社製「PurePower PW1500G」で、従来機よりも二酸化炭素(CO2)排出量を20%、窒素酸化物(NOx)排出量は50%削減できる。

エアバスの工場で塗装中のエールフランス航空のA220-300初号機(YouTubeの同社チャンネルから)

カナダのテストレジが貼られたエールフランス航空のA220-300初号機(YouTubeの同社チャンネルから)

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