全日本空輸（ANA/NH）は7月28日夜、鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄島北部と西表島の4地域がユネスコ（国連教育科学文化機関）の世界自然遺産に登録が決まったことを記念し、ボーイング787-8型機（登録記号JA818A）に記念デカールを貼り付ける作業を羽田空港の格納庫で報道関係者に公開した。29日午前9時に出発予定の羽田発伊丹行きNH17便が初便となる。
羽田空港の格納庫で787-8 JA818Aに世界自然遺産登録を記念したデカールを貼り付け保護用シートをはがすANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
デカールの大きさは約170センチ×50センチで、3人の整備士が機体左右の前方に貼り付けた。ANAでは787-8のほか、737-800（JA71AN）、ボンバルディアQ400（機体未定）、ピーチ・アビエーション（APJ/MM）のエアバスA320型機の統合した旧バニラエアの黄色い塗装をまとった特別塗装機「Fly Peach to AMAMI」（JA08VA）の4機に記念デカールを貼り付ける。29日から順次運航を開始し、終了時期は未定となっている。
那覇空港で世界自然遺産登録を記念したデカールが貼り付けられたANAの737-800（同社提供）
28日夜は羽田で787-8、那覇空港にあるANAホールディングス（ANAHD、9202）などが出資する整備会社MRO Japan（MROジャパン）の格納庫で737-800に貼付作業が行われた。デカールの大きさは貼付位置が機首に近い部分になるため、約110センチ×50センチと787のものより横幅が少し短い。Q400も那覇で作業し、ピーチのA320は関西空港で実施する。
29日の運航スケジュールは、787-8（2クラス335席）がNH17便、伊丹午前11時発那覇行きNH765便、那覇午後2時5分発伊丹行きNH766便、伊丹午後5時発羽田行きNH34便、羽田午後7時15分発伊丹行きNH41便の計5便に投入を予定している。
737-800（2クラス166席）は、初便が那覇午前9時35分発の宮古行きNH1721便で、宮古午前11時発那覇行きNH1722便、那覇午後0時30分発石垣行きNH1767便、石垣午後2時10分発那覇行きNH1770便、那覇午後3時55分発広島行きNH1862便、広島午後6時35分発羽田行きNH684便の計6便に投入を予定している。
JA818Aは、機体前方に「787」と大きく描いた787ロゴ塗装機の中で最後まで残った機体で、2020年1月から2月にかけて現行塗装にリペイントされた。このため、787-8の中では塗装がきれいな機体が選ばれた。
沖縄・奄美の世界自然遺産登録に関連した特別塗装機は、日本航空（JAL/JL、9201）グループで沖縄を拠点とする日本トランスオーシャン航空（JTA/NU）と琉球エアーコミューター（RAC）も運航している（関連記事 [1]）。
＊写真は20枚（提供写真除く）。
羽田空港の格納庫で世界自然遺産登録を記念したデカールが貼り付けられたANAの787-8＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
787-8に貼り付けられた世界自然遺産登録を記念したデカール＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
787-8に貼るデカールの位置決めをするANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
世界自然遺産登録を記念したANAのデカール＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
世界自然遺産登録を記念したデカールを貼る位置が決まったANAの787-8＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
世界自然遺産登録を記念したデカールを787-8に貼るANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
世界自然遺産登録を記念したデカールを787-8に貼るANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
世界自然遺産登録を記念したデカールを787-8に貼るANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
デカールの位置決めに使ったテープを剥がすANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
世界自然遺産登録を記念したデカールの貼付作業が進むANAの787-8＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
世界自然遺産登録を記念したデカールの貼付位置を確認するANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港の格納庫で787-8 JA818Aに世界自然遺産登録を記念したデカールを貼り付け保護用シートをはがすANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港の格納庫で787-8 JA818Aに世界自然遺産登録を記念したデカールを貼り付け保護用シートをはがすANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
羽田空港の格納庫で787-8 JA818Aに世界自然遺産登録を記念したデカールを貼り付け保護用シートをはがすANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
787-8に貼り付けた世界自然遺産登録を記念したデカールの貼付状態を確認するANAの整備士＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
787-8に貼り付けられた世界自然遺産登録を記念したデカール＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
787-8に貼り付けられた世界自然遺産登録を記念したデカール＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
世界自然遺産登録を記念したデカールが貼り付けられたANAの787-8＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
世界自然遺産登録を記念したデカールが貼り付けられたANAの787-8＝21年7月28日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
関連リンク
全日本空輸 [2]
世界自然遺産
・ANA、A380で沖縄・奄美上空飛ぶチャーター 世界自然遺産記念 [3]（21年7月28日）
・JTAとRAC、沖縄・奄美の世界自然遺産登録で環境保全促進 [1]（21年7月28日）
・JTAとRAC、「世界自然遺産」特別デザイン機お披露目 初の全体デカール [4]（21年3月20日）
・JTAとRAC、世界自然遺産登録に向け特別デザイン機お披露目 [5]（19年9月1日）
787ロゴ塗装
・ANAの787ロゴ塗装機、シンガポールへ出発 再塗装で全機姿消す [6]（20年1月10日）
・ANAの787ロゴ塗装機、ラストフライト終える JA818A、福岡発NH272便 [7]（20年1月9日）
・ANA、最後の787ロゴ塗装機公開 通常塗装に統一へ [8]（20年1月6日）
・ANAの787ロゴ塗装機、まもなくラストフライト 残り1機JA818A [9]（20年1月5日）