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ノルウェー空軍向けP-8A、最終組立へ 年内に初納入

 ボーイングは現地時間4月12日、ノルウェー空軍向けP-8A哨戒機「ポセイドン」の最初の胴体が、カンザス州ウィチタのスピリット・エアロシステムズから、ワシントン州レントンにあるボーイングの最終組立工場に到着したと発表した。ノルウェー空軍は年末に最初のP-8Aを受領する見通し。

ボーイングのレントン工場に到着するノルウェー空軍向けP-8Aの胴体(同社提供)

米海軍のP-8A=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 P-8は、小型旅客機の737-800をベースに開発された対潜水艦、対水上戦、情報収集、監視、偵察を担う多目的哨戒機で、2004年6月14日にローンチ。胴体は737-800、主翼は737-900を基に開発された。ボーイングの737製造ラインで組み立てられ、胴体には軍用の部品や装備、運用に必要な配線やシステムが追加される。その後、機体はボーイングの防衛・宇宙・セキュリティ部門(BDS)に引き渡され、軍用システムの取り付けや試験が行われた後、顧客へ納入される。737の胴体は、レントンまで貨物列車で運ばれている。

 ノルウェー空軍はP-8を5機受領する計画で、現在保有する6機のP-3オライオンと3機のダッソーファルコン20を置き換える。

 P-8はこれまでに104機が納入済みで、米海軍と豪州、インド、英国に引き渡されている。

ボーイングのレントン工場に到着したノルウェー空軍向けP-8Aの胴体(同社提供)

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