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ホンダジェット、4年連続で世界最多納入 20年通期

 本田技研工業(7267)の米国子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は現地時間2月24日(日本時間25日)、小型ビジネスジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」の2020年通期(1-12月期)の引き渡しが31機(前年比5機減)となり、2017年から4年連続で小型ジェット機カテゴリーの世界最多納入になったと発表した。

小型ジェット機カテゴリーで4年連続世界最多納入となったホンダジェット=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ビジネスジェットをはじめとする、ジェネラルアビエーションの業界団体GAMA(全米航空機製造者協会)の発表によると、ホンダジェットは1-3月期(第1四半期)に7機、4-6月期(第2四半期)に2機、7-9月期(第3四半期)に8機、10-12月期(第4四半期)に14機の、合わせて31機が顧客へ引き渡された。

 ホンダジェットは2015年12月23日に量産初号機が引き渡され、2020年末までに172機を納入済み。内訳は2015年が2機、2016年は23機、2017年は43機、2018年は37機、2019年は36機だった。現在は日本と北米、欧州、中南米、東南アジア、中国、中東、インドで販売されている。

 2018年には、改良型「HondaJet Elite(ホンダジェット エリート)」を発表。今年1月にはロシアで型式証明を取得したほか、米ノースカロライナ州グリーンズボロの本社敷地内に建設した新ハンガー(格納庫)が稼働を始めた。

 日本では、チャーターサービスが今月からスタート。羽田-札幌(新千歳)間を日帰りで利用した場合、費用は250万円程度となる。機体の概算購入価格は7億2000万円で、1機につき最大10口で共同所有者も募集している。乗客数は標準仕様が4人で、パイロット2人乗務時は6人まで、1人乗務では7人まで乗れる。

 GAMAによると、2020年に引き渡されたビジネスジェットは644機。2019年の809機と比べて20.4%減少した。

関連リンク
HondaJet [1]
General Aviation Manufacturers Association [2]
HondaJet Japan [3]

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