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シンガポール航空、ワクチン接種乗員のみで運航開始 77%が接種済み

 シンガポール航空(SIA/SQ)は現地時間2月11日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として子会社のシルクエアー(SLK/MI)とLCCのスクート(SCO/TZ)を含む3社で、ワクチンを接種したパイロットと客室乗務員で運航するフライトをスタートさせたと発表した。同社によると、乗員全員がワクチンを接種して務するもっとも早い航空会社の一つだという。

新型コロナウイルスのワクチン接種を済ませた乗員のみで運航を始めたシンガポール航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 対象便は、シンガポール航空が午前9時30分シンガポール発のジャカルタ行きSQ956便、午前9時30分発のスクートのバンコク行きTR606便、午後4時30分発のシルクエアーのプノンペン行きMI608便。シンガポール航空のゴー・チュンポンCEO(最高経営責任者)は、「ワクチン接種は、私たちの社員をより強力に保護し、お客様にさらなる安心感を提供する」とコメントした。

 シンガポール航空によると、ワクチン接種の対象となるのは3社のパイロットと整備士、客室乗務員、地上係員で合わせて1万1041人。このうち91.1%の社員が11日時点でワクチン接種に応じるとしており、すでに77.1%にあたる8519人が接種を終えているという。

 早期に体制を整えられた背景には、シンガポール国内では航空会社など「エッセンシャルワーカー」に対するワクチン接種の優先度が高いためだという。感染拡大初期の昨年2月に開催された見本市「シンガポール航空ショー」でも、検温や消毒などの対策が講じられていた。

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シンガポール航空 [1]

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【お知らせ】
シンガポール航空より「乗員全員がワクチンを接種して乗務するのは世界初」の部分について訂正があり、「乗員全員がワクチンを接種して務するもっとも早い航空会社の一つ」としました。(21年2月17日 14:58 JST)