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仙台空港、震災伝承施設に 1700人孤立、津波高さ3m

 仙台空港を運営する仙台国際空港会社は2月2日、国の東北地方整備局などで構成する震災伝承ネットワーク協議会から「震災伝承施設」として同空港が登録されたと発表した。

東日本大震災で津波が高さ3.02メートルに達した仙台空港=16年3月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 震災伝承施設は、10年前の2011年3月11日に発生した東日本大震災から得られた実情と教訓を伝承する施設。仙台空港は津波により甚大な被害を受け、ライフラインの寸断や浸水で孤立し、空港や関連施設のスタッフなど約1700人が取り残され、全員が退避するまでに6日かかった。

 自衛隊や米軍の復旧作業により、約1カ月後の4月13日には国内線の一部が再開。同年9月に国際線の定期便が復活した。

 仙台空港ターミナルビルには、高さ3.02メートルの津波到達点を示す「津波高表示」、震災当時の様子を時系列で説明した「震災説明パネル」を常設展示。また、空港内各所に津波警報などが発表された際の避難経路を知らせる「津波避難サイン」を設置している。

地震だけではなく津波の被害も大きかった東日本大震災。まもなく10年が経つ=11年5月3日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

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仙台国際空港 [1]
震災伝承ネットワーク協議会 [2]

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