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ピーチ機内でマスク拒否の男逮捕 傷害や航空法違反など疑い、認否は保留

 2020年9月に、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の機内でマスク着用を拒否し、客室乗務員をけがをさせるなど運航を阻害したとして、大阪府警は1月19日、威力業務妨害と傷害、航空法違反の容疑で明治学院大学の非常勤職員、奥野淳也容疑者(34、茨城県取手市)を逮捕した。

MM126便に使用されたJA812P=20年6月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 奥野容疑者は、2020年9月7日の釧路発関西行きMM126便(エアバスA320型機、登録記号JA812P)に搭乗。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で、客室乗務員がマスクの着用を求めたものの、着用を拒否した。同便は釧路を午後0時30分に出発予定だったが、霧による視界不良と奥野容疑者がマスク着用要請に従わなかったことから、43分遅れの午後1時13分に出発した。

 府警捜査1課によると、奥野容疑者は逮捕時に容疑を否認していたが、その後は認否を保留しているという。奥野容疑者は、離陸後の機内で客室乗務員やほかの乗客を大声で威嚇し続け、客室乗務員の腕をねじって軽傷を負わせたとしている。

 機長は機内の秩序を乱す安全阻害行為があったと判断し、新潟空港に臨時着陸させた。新潟へ午後3時に到着後、機長が客室乗務員を通じて男に対して警告書を出した。警察へ引き渡し後、同便は午後3時50分に新潟を出発し、定刻より2時間16分遅れとなる午後5時16分に関空へ到着した。残りの乗客124人(幼児1人含む)と乗員6人(パイロット2人、客室乗務員4人)にけがはなかった。

関連リンク
ピーチ・アビエーション [1]

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マスク
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