- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

777X用GE9X、FAA認証取得 民間機用エンジンで世界最大

 GEは10月7日、傘下のGEアビエーション製のボーイング777X型機向けエンジンGE9Xが、FAA(米国連邦航空局)の認証を現地時間9月25日に取得したことを明らかにした。777Xは2022年前半に運航を開始する見通し。

FAAの認証を取得したGE9X(GEのサイトから)

 GE9Xのファン径は約3メートル40センチ(134インチ)で世界最大。ボーイング737型機の胴体とほぼ同じ大きさになる。推力は10万ポンド以上で、既存の777-300ER向けエンジンGE90-115Bと比べて燃費が10%改善し、22枚あったファンブレードを炭素繊維複合材製の16枚に減らしている。

 初飛行は2018年3月で、GEアビエーションが保有するボーイング747型機の飛行試験機(FTB=フライング・テストベッド)の第2エンジンとして取り付けられた。これまでに3000回の摸擬離着陸試験が行われている。

 GEはこれまでにGE9Xを600基以上受注している。

関連リンク
GE Aviation [1]
Boeing [2]
ボーイング・ジャパン [3]

777X、4号機が初飛行 客室テスト用、試験機すべてそろう [4](20年9月23日)
777X、3号機も初飛行 エンジン推力検査 [5](20年8月4日)
777X、2号機も初飛行 21年納入開始 [6](20年5月1日)
ボーイング、777Xの初飛行成功 21年から納入、ANAも発注 [7](20年1月26日)
ボーイング、777Xの初飛行成功 21年から納入、ANAも発注 [7](20年1月26日)
777X、窓16%大きく ボーイングが客室イメージ公開 [8](19年1月29日)
GE9Xが初飛行 777X向け、推力10万ポンド [9](18年3月20日)
ボーイング777Xの分担比率21% 現行777踏襲 [10](14年6月12日)
ボーイング、777Xをローンチ 史上最多259機の発注コミットメント獲得 [11](13年11月18日)