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IATA、新型コロナ対策チェックリスト

 IATA(国際航空運送協会)は、航空会社向けに新型コロナウイルス対策の自己評価チェックリストを作成した。ICAO(国際民間航空機関)が発行した安全運航のガイドライン「テイクオフ(The CART Take-off guidance)」の内容に沿い、安全に運航するための実用的なリストとなっている。

IATAが航空会社向けに新型コロナウイルス対策チェックリストを策定=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 チェックリストは空港到着前、チェックイン、機体の消毒、機内空調などの項目からなる。例えば、空港到着前には感染予防措置に伴う遅延を考慮した「推奨到着時間」を提供することや、HEPA(高効率粒子状空気)フィルター付きの空調システムを持つ機体の場合、飛行中は「オート」モードにし、再循環ファンをオンにしておくこと、到着地では機内を毎回消毒することなど、具体的な運用方法を示している。

 IATAのアレクサンドル・ド・ジュニアック事務総長兼CEO(最高経営責任者)は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は我々に新しい次元の課題を突き付けている。IATAの自己評価チェックリストは、航空会社が順守するべき実践的な実行ガイドだ」と述べている。

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IATA [1]
The CART Take-off guidance [2]

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