- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

世界初のA330退役 キャセイが24年間運航、エアバス試験機として誕生

 キャセイパシフィック航空(CPA/CX)傘下のキャセイドラゴン航空(HDA/KA)は現地時間7月24日、エアバスA330-300型機(登録記号B-HLJ)を退役させたと発表した。世界初のA330で、キャセイでの24年間の運航に終止符を打った。17日が運航最終日で、飛行時間は6万3900時間、総サイクル数は2万6983サイクルに達した。

世界初のA330退役を伝えるキャセイドラゴン航空の画像(同社Twitterから)

 B-HLJは、エアバスの飛行試験機として1992年に製造された機体で、MSN(製造番号)は012。1996年10月にキャセイパシフィック航空へ引き渡され、2013年3月からはキャセイドラゴン航空(当時は香港ドラゴン航空)の機材として運航されてきた。1996年の就航当時は、世界最大の双発機だった。

 座席数は2クラス307席で、ビジネス42席、エコノミー265席。エンジンはロールス・ロイス製トレント700を採用していた。

 エアバスの受注実績によると、キャセイパシフィック航空が発注したA330-300は49機、ドラゴン航空が5機。リース機を含む6月末時点の運航機材数は、キャセイパシフィック航空が27機、ドラゴン航空が26機となっている。

 キャセイパシフィック航空は、世界初のボーイング777型機(777-200、ラインナンバーWA001、登録番号B-HNL)も運航。2018年に米アリゾナ州にあるピマ航空宇宙博物館へ寄贈している。

関連リンク
キャセイパシフィック航空 [1]

キャセイパシフィック航空、8月も成田便除き運休続く [2](20年7月22日)
キャセイパシフィック航空、関空運休継続 成田増便も延期 [3](20年6月16日)
キャセイパシフィック航空、5400億円調達へ 香港政府主導で支援 [4](20年6月10日)
キャセイパシフィック航空、新CEOにタン氏 香港デモ引責辞任、中国政府が締め付け [5](19年8月20日)
日本就航60周年に彩り 写真特集・キャセイパシフィック航空のCA歴代制服 [6](19年7月5日)
世界初の777、米ピマ航空宇宙博物館に ボーイングとキャセイパシフィック航空が寄贈 [7](18年9月19日)
キャセイパシフィック航空、A350-1000初受領 7月から香港-台北線 [8](18年6月19日)