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成田空港C滑走路、コロナ影響も予定通り 田村社長「確実に進める」

 成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は6月29日、第3滑走路(C滑走路)の新設など空港の機能強化について、新型コロナウイルスの影響を踏まえた上で予定通り進めていく姿勢を示した。

機能強化が進む成田空港=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 新設するC滑走路は3500メートルで、既存のB滑走路の南側に整備する。またB滑走路は、現在の2500メートルから1000メートル延伸し、3500メートルとする。これにより、年間発着回数が50万回に拡大。完成は2028年度末の2029年3月31日を予定している。

 新型コロナが国際航空需要に与える影響について、田村社長は「長く続くであろうと覚悟している」とした上で、計画を進めている機能強化を「確実に進めていく」と決意を述べた。

 NAAは今年2月に、機能強化に向けた工事のほか関係機関と調整などを進める「機能強化整備室」を整備部に設置。7月1日からは組織を改編し、機能強化整備部に格上げとなる。メンバーは立ち上げ時の14人から4月には22人に増員し、7月からは37人となるなど、2028年度末の新滑走路完成に向け、計画を加速させる。

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成田国際空港 [1]
成田空港の明日を、いっしょに [2](NAA)
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