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デルタ航空、中国路線再開 上海へ2路線、ソウル経由で

 デルタ航空(DAL/DL)は現地時間6月25日から、中国本土への旅客便を再開する。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響により2月から運休していたもので、4カ月ぶりの再開となる。新型コロナ以降、米中路線を再開するのは米国の航空会社として初めて。

中国路線を再開するデルタ航空=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 再開するのは6路線ある中国本土路線のうち、シアトル-上海(浦東)線の1路線で、ソウル(仁川)経由で運航する。6月は25日と26日に運航し、7月以降は木曜の週1往復となる。上海からの折り返しは6月27日と28日、7月以降は土曜に運航する。

 機材はエアバスA350-900型機を投入。8月からはA330-900(A330neo)に変更する。

 また、7月3日からはデトロイト-上海線も再開。シアトル線同様ソウル経由での運航で、金曜の週1往復のみとなる。上海発は日曜を設定し、A350-900で運航する。

 デルタ航空は当初、中国線の再開を6月上旬から計画していたが、中国の航空当局CAAC(中国民用航空局)が旅客便の再開を認めなかったことから延期となっていた。その後一時は、米国運輸省(DOT)が中国航空会社に対し米国への乗り入れを禁止を発令するなど、米中間の関係が複雑化していた。

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