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羽田空港、自動運転車いすや消毒ロボ導入

 羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデング(9706)は、自動運転車いすなど3種類のロボットを導入する。2016年から実証実験を進めてきたもので、第1ターミナルから順次導入場所の拡大を予定している。

羽田空港に導入された3種類のロボットのひとつWHILLの自動運転車いす。写真は19年11月に行われた実証実験で自動運転中の様子=19年11月 PHOTO: Yoshikazu TSUNO/Aviation Wire

空ビルが導入する(左から)WHILLの自動運転車いす、インディ・アソシエイツの遠隔案内ロボット、CYBERDYNEの消毒作業ロボット(空ビルの資料から)

 導入するのは、WHILL(横浜市)の自動運転車いす「WHILL自動運転システム」と、インディ・アソシエイツ(名古屋市)の遠隔案内ロボット「MORK(モーク)空港モデル」、CYBERDYNE(サイバーダイン、7779)が開発した自律走行型の消毒作業ロボット「CL02」の3種類。当初は自動運転車いすと消毒ロボットは第1ターミナルの南側ゲートラウンジ、遠隔案内ロボットは同ターミナル2階出発ロビーの案内所2番に導入する。

 空ビルではロボットの技術検証を目的に「Haneda Robotics Lab(ハネダ ロボティクス ラボ)」を設け、2016年からさまざまなロボットの実証実験や導入を進めてきた。WHILLの自動運転車いすの場合、空ビルとWHILL、日本航空(JAL/JL、9201)の3社による実証実験が2019年11月に行われた。MORKは、2016年からの実証データを基にカメラやマイクの性能を向上させ、外観を一部変更して新型機として完成したことから正式導入が決まった。CL02は、今年3月に国内空港では初めて導入し、台数と稼働範囲の拡大を決めたという。

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