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デルタ航空、乗客にもマスク義務化

 デルタ航空(DAL/DL)は現地時間5月4日から、従業員に加えて乗客にもマスクの着用を義務づけた。中国から拡散した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ぐためで、子供をはじめ顔を覆うことができない人は対象外としている。

乗客にもマスク着用を義務づけたデルタ航空=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 デルタ航空では従業員に対して、乗客やほかの従業員と6フィート(約1.8メートル)の距離を保つことができない場合、マスクの着用をすでに義務づけている。この措置は乗客の感染防止にも有効だとして、今回の措置に踏み切った。

 従業員に対しては検温を実施しており、空港や機内の清掃強化、休憩所の消毒、除菌スプレーの全機配備、機内での飲食サービスの合理化といった感染拡大防止策を講じている。また、座席のうち中間席の販売を中止し、各便で乗客数を抑えたり、着席まで乗客同士がすれ違うことを減らすといった対策をとっており、マイレージ会員の無料アップグレードも一時中止している。

 また、機内は閉鎖された空間だが空気は常時入れ替わる構造になっており、空気の清潔さを保つため、ウイルスを除去できる「HEPA」フィルターを装備していることにも触れている。

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