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羽田再開発、複合施設4月オープン 羽田エアポートガーデン、ホテル1717室

 住友不動産(8830)と子会社の羽田エアポート都市開発は、羽田空港第3ターミナル(旧称国際線ターミナル)に直結する複合施設「羽田エアポートガーデン」を4月21日にオープンする。ホテルや中長距離バスターミナルのほか、天然温泉などを備える。

4月21日にオープンする羽田エアポートガーデン(住友不動産提供)

 羽田エアポートガーデンは地上12階建てで、敷地面積4万3000平方メートル、延床面積9万1500平方メートル。ホテルなどのほか、商業施設や会議室も入居する。2階部分が第3ターミナルと直結し、連絡通路部にも商業施設を設ける。

 客室数1717室を備えるホテル「ヴィラフォンテーヌ」は、1人から4人まで利用できる1557室の「ヴィラフォンテーヌ グランド」と、スイートルームを備える160室の「ヴィラフォンテーヌ プレミア」の2種類で、グランドは2階から12階まで、プレミアは2階から11階まで入居する。日本初となる空港直結の大規模天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」は、プレミアの上階にあたる12階にオープンする。

 700人収容可能な会議室は10室設け、国際会議や学会、催事などで利用できる。バスターミナルは乗り場が15バースあり、羽田から大森や蒲田、川崎の近距離や、新宿や箱根、日光などの近郊、青森や仙台、大阪、徳島などの中長距離などへの路線を計画。将来的には1日約800便の発着を予定する。

 商業施設は、日本文化を感じられる名産品や、旅行グッズなど60店舗が入居。飲食店は30店舗で、すしやうなぎ、うどんなど30店舗をそろえる。

 羽田エアポートガーデンは2つある羽田空港の跡地のうち、第2ゾーンに設置。国有地を2018年から2068年まで50年間借り受けている。もう1つの第1ゾーンは、鹿島建設(1812)など9社が出資する羽田みらい開発(大田区)が開発を進め、「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ、HICity)」として今年7月に先行開業し、2022年のグランドオープンを計画する。

 羽田空港第3ターミナルは、3月14日に従来の国際線ターミナルから改称。夏ダイヤが始まる3月29日の増枠に伴い、北側を増築して3階の出発ロビーにチェックインカウンターを増設した。

羽田エアポートガーデンで4月21日にオープンするホテル「ヴィラフォンテーヌ プレミア」(イメージ、住友不動産提供)

羽田エアポートガーデンで4月21日にオープンする天然温泉「泉天空の湯 羽田空港」(イメージ、住友不動産提供)

羽田エアポートガーデンで4月21日にオープンするバスターミナル(イメージ、住友不動産提供)

羽田エアポートガーデンと第3ターミナルをつなぐ連絡通路(イメージ、住友不動産提供)

関連リンク
羽田エアポートガーデン [1](住友不動産)

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