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外務省、全世界への渡航自粛要請 感染拡大で史上初「レベル2」

 外務省は3月25日、全世界を対象に不要不急の渡航自粛を求める「レベル2」の危険情報を出した。中国から拡散した新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が世界的に拡大しているためで、政府が国や地域を問わず、全世界を対象に渡航自粛を求めるのは初めて。

外務省が全世界を対象に渡航自粛要請=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界各地で国境閉鎖や外出禁止令などの措置により、国外の在留邦人の行動が制限されたり、航空会社が突然減便や運休する事態になっている。このため、渡航先で行動制限を受けたり、出国できなくなる事態を防ぐため、不要不急の渡航をやめるよう求めている。

 外務省による海外安全情報は、特に注意が必要と考えられる国や地域に出される「危険情報」と、危険度の高い感染症に関する「感染症危険情報」の2種類がある。

 世界各地に対する個別の危険情報は、感染症以外の理由も含めて、渡航中止勧告の「レベル3」、退避勧告となる最高度「レベル4」が出されている国や地域がある。

関連リンク
外務省 海外安全ホームページ [1]
全世界に対する危険情報の発出 [2]

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