スカイマーク、パラオ国際チャーター開始　成田発着、夏ごろに定期便も

　スカイマーク（SKY/BC）は2月11日、成田－パラオ（コロール）間の国際チャーター便を開設した。3月までに6往復設定し、夏ごろの定期便化を目指す。

　機材はボーイング737-800型機（1クラス177席）。成田からは2月11日から3月11日までの期間中、6日間運航する。運航スケジュールは、パラオ行きBC837便は成田を午後9時25分に出発し、翌日午前2時20分に到着。成田行きBC830便は午前3時50分にパラオを出発し、午前8時25分に着く。2月11日と3月3日のパラオ行きのみ、10分早着する。

　パラオ行きBC837便が出発する成田空港第1ターミナル24番ゲート前で、就航記念式典を開催し、利用客にタンブラーや日本酒などの記念品を配った。スカイマークの佐山展生会長は、式典で「パラオはダイビング好きの聖地」と紹介。チャーター便で実績を重ね、夏をめどに定期便化を目指す意向を示した。また式典には、パラオのフランシス・マツタロウ駐日特命全権大使や、パラオの名誉親善大使を務めるタレントの田中美奈子さんも参加した。

　初便となった11日のパラオ行きBC837便（737-800、登録記号JA73NP）は、69人（うち幼児0人）が利用し、乗務員は6人（パイロット2人、客室乗務員4人）で運航した。午後9時16分に24番駐機場（スポット）を出発し、同28分に離陸した。

　パラオ線には2019年11月29日に開設したサイパン線同様、エンジンが1基停止しても洋上飛行が一定時間可能な「ETOPS（イートップス）」を取得した機材を投入する。　スカイマークは現在、737-800を29機保有し、うち8機がETOPS機となる。

　成田－パラオ線は2018年5月まで、デルタ航空（DAL/DL）が定期便として運航。運休前は火曜と土曜の週2往復を運航していた。同路線の定期便はなく、チャーター便として1年9カ月ぶりに復活した。

　スカイマークは2019年3月から9月まで、成田－サイパン間でチャーター便を運航。ゴールデンウイークや夏休みなどの繁忙期を中心に、19往復運航し実績を重ねてきた。サイパン線は同年11月29日に、同社初の国際線定期便として就航。1日1往復運航し、2018年5月にデルタ航空が撤退して以来、1年6カ月ぶりに定期便が復活した。

運航スケジュール
BC837 成田（21:25）→パラオ（翌日02:10）運航日：2月11日、3月3日
BC837 成田（21:25）→パラオ（翌日02:20）運航日：2月15日、19日、3月7日、11日
BC830 パラオ（03:50）→成田（08:25）運航日：2月16日、20日、25日、3月8日、12日、17日

関連リンク
スカイマーク ^[1]

サイパン定期便搭乗記
・サイパンへの日本人客復権なるか　特集・スカイマーク初便に乗ってみた ^[2]（19年12月1日）

19年11月からサイパン定期便
・スカイマーク、海外発の定期便初便　サイパンから成田へ ^[3]（19年11月29日）
・スカイマーク、成田－サイパン就航　初の国際線定期便 ^[4]（19年11月29日）

サイパンチャーター搭乗記
・和食の特製機内食　特集・スカイマーク成田－サイパン初便搭乗記 ^[5]（19年4月6日）

サイパンチャーター
・スカイマーク、夏も成田－サイパンチャーター ^[6]（19年6月26日）
・スカイマーク、成田からサイパンチャーター　定期便化検討 ^[7]（19年3月22日）
・スカイマーク、GWもサイパン国際チャーター ^[8]（19年3月19日）
・スカイマーク、今冬に国際チャーター検討　サイパン・パラオ、19年定期便化も ^[9]（18年7月19日）
・スカイマーク、サイパン・パラオ国際チャーター検討　市江社長「19年5月か6月に」 ^[10]（18年6月18日）

18年5月にデルタ運休
・デルタ航空、成田2路線運休へ　サイパン・パラオ ^[11]（18年2月20日）

空ビルらが運営するパラオ空港ターミナル
・双日と日本空港ビルら、パラオ空港ターミナル運営開始　20年度めどに拡張も ^[12]（19年4月15日）