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ANA、機内清掃の達人コンテスト 初代優勝は松山・上田さん

 全日本空輸(ANA/NH)は12月4日、機内清掃のスキルを競うコンテストを初開催した。国内10空港から12人が参加し、日ごろの成果を披露。初代の最優秀賞は、松山空港の上田歌織さんが受賞した。

ANAブルーベース内の777モックアップで機内清掃を披露する松山空港の上田さん=19年12月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 コンテストは、羽田空港近隣の総合訓練施設「ANA Blue Base(ABB、ANAブルーベース)」にある、ボーイング777型機の機内を摸したモックアップで開催。モックアップ内にある左側のABC席と右側のHJK席の4列12席ずつに、忘れものや汚れなどが仕掛けられた。出場者は5分間の競技時間中に見つけ、対処できるかを競った。

 各席にはテーブルの汚れやシートポケット内の忘れもののほか、機内誌の破損や機種が異なる安全のしおりなど、各種トラップを仕掛けた。このほか、窓の汚れやオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)の忘れものなども仕掛けた。

 各空港から推薦で選ばれた出場者は、2人ずつ競技に臨んだ。審査員は中央のDEFG席に着いたほか、中継映像をモックアップ外にあるモニターで見てチェックした。

 最優秀賞は、松山空港で受託している和光ビルサービスの上田さんが受賞。優秀賞は中部空港で受託するピュアラインの張文紅さんが受賞した。審査員特別賞は、福岡空港で受託するコウノイケエアポートサービスの林田知巳さんとなった。

 上田さんは仕掛けが多く、3点の忘れ物があったとした上で「日ごろの成果を出せたと思う」と振り返った。上田さんと林田さん、張さんの3人は異口同音に5分間の競技時間が短いと話した。

 初開催となった清掃スキルコンテストにより、個々の技量を伸ばし、清掃部門全体のレベルアップを図る。出場者はコンテスト開催後、他空港の清掃スタッフらと交流し、親睦を深めた。

ANAブルーベース内の777モックアップで機内清掃を披露する松山空港の上田さん=19年12月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ANAブルーベース内の777モックアップで冊子類を整える中部空港の張さん=19年12月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ANAブルーベース内の777モックアップで機内清掃を披露する福岡空港の林田さん=19年12月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

ANAの機内清掃スキルコンテストで最優秀賞を受賞した松山空港の上田さん(中)と優秀賞を受賞した中部空港の張さん(右)、審査員特別賞を受賞した福岡空港の林田さん=19年12月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

国内10空港から参加したANAの機内清掃スキルコンテストの出場者=19年12月4日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

出場者(競技順、敬称略)
関西空港・コウノイケエアポートサービス 尾崎将斗
福岡空港・コウノイケエアポートサービス 林田知巳
成田空港・ゼネラルサービス 伊藤悠太
羽田空港・東京オペレーションパートナーズ 國藤涼子
那覇空港・ANA沖縄空港 大嶺孝寛
佐賀空港・ANAエアサービス佐賀 中原正貴
新千歳空港・ANA新千歳空港 虫明亮
成田空港・ショウトク 根本真奈美
中部空港・ピュアライン 張文紅
伊丹空港・コウノイケエアポートサービス 瀬戸光
関西空港・関空エンタープライズ 山之上慧
松山空港・和光ビルサービス 上田歌織

関連リンク
全日本空輸 [1]
和光ビルサービス [2]

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【お知らせ】
タイトルをYahoo! ニュースとそろえました。(19年12月4日 19:28 JST)