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エンジン不具合のスカイマーク機、福岡空港で調査中

 11月13日にエンジン不具合が起きたスカイマーク(SKY/BC)の福岡発那覇行きBC505便の機体(ボーイング737-800型機、登録記号JA73AB)は、15日正午現在も緊急着陸した福岡空港で原因究明などが行われている。

エンジン不具合が起きたスカイマークの737-800(写真は同型機)=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 スカイマークによると、BC505便は福岡空港を定刻の13日午後0時35分に出発して同53分に離陸し、熊本県の阿蘇山付近を1万2000フィート(約3657メートル)の高度で上昇中、2基あるエンジンのうち、左側の第1エンジンに不具合が発生したという。機長が左エンジンを停止して緊急着陸を管制官に要請し、午後1時39分に福岡空港へ戻った。

 乗客136人(幼児3人含む)と乗員6人(パイロット2人、客室乗務員4人)にけがはなく、午後2時4分に全員が降機した。

 国土交通省によると、エンジントラブルが起きた機体は今年5月に引き渡された機体で、エンジンはCFMインターナショナル製CFM56を採用。737は緊急時にエンジンが1基のみになっても、一定の飛行ができる設計になっている。この機体の場合、エンジンが1基停止しても近隣に緊急着陸可能な空港がない洋上を規定時間内飛べる認証「ETOPS(イートップス)」を当局から取得している。

 2017年に追加発注した3機のうち1機で、座席数は従来と同じ1クラス177席。シートは独レカロの薄型シートを採用している。現在は当該機も合わせて、737-800を29機を運用している。

 スカイマークによると、当該機はエンジン交換作業を行っており、トラブルが起きたエンジンの原因究明も進めているという。

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スカイマーク [1]

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【お知らせ】
JA73ABの現状について、5段落目および6段落目を追記しました。(19年11月15日 13:08 JST)