9月1日に就航した日本航空(JAL/JL、9201)のエアバスA350-900型機。前回 [1]はクラスJに搭乗した際に感じたこととして、シートは快適ながら、テーブルでノートパソコンを使う場合は安定性が気になる点と、その対処例を挙げた。
今回は普通席に乗った際に感じた点を取り上げるが、就航前の試験飛行に同乗した際に気になった点の対処方法をまとめることにした。この時に気になったのは、電源コンセントの位置だ。一方で、コンセントの位置以外で気になった点は特になく、座り心地は快適だった。
—記事の概要—
・映画の続きが見られる個人用画面
・L字型タップでコンセント問題解決
映画の続きが見られる個人用画面
A350は機内が静かだ。JALの場合、全クラス全席に電源コンセントと充電用USB端子、個人用モニターを備え、機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」は従来と同じく無料提供。出発して地上走行を開始してから、着陸後に駐機場へ到着するまで利用できるようになった。映画などのビデオコンテンツは、途中で視聴を中断しても画面に表示される8桁の数字「レジュームコード」を入力すれば、次回搭乗時に続きを楽しめる。
また、機体カメラの映像も従来からある機体前方に加え、エアバス機で採用が多い垂直尾翼からの映像も見られる。実際、9月1日の初便やその後乗った機内では、カメラ映像を見ている人がかなり多い印象を受けた。
そして、普通席のシートはクラスJと同じ独レカロ製。シートピッチは31インチ(約79センチ)、座席幅は41から44センチで、10.0インチの個人用モニターを備える。ヘッドレストは位置調節が細かくできるものを採用しており。電源コンセントは前席の上側、充電用USB端子はモニター下と、使いやすい位置に配置してある。
しかし、この電源コンセントの位置がノートパソコンを充電しながら使う場合には問題になると試験飛行に乗った際に感じ、「JAL A350唯一の弱点を探る 訓練飛行同乗で見えた良かった点・残念な点 [2]」という記事を載せた。静粛性や快適性が高いだけに、目玉のひとつである電源コンセントの使い勝手が気になったのだ。普通席の乗り心地はこちらをご覧いただくとして、コンセントを使いやすくする方法を考え、実際に試してみた。
L字型タップでコンセント問題解決
私は13インチのMacBook Proを使っており、付属の電源アダプターはコンセントに直接挿すのではなく、電源ケーブルを介して使っている。普通席のコンセントは、ちょうどノートパソコンのモニターと干渉する位置にあり、そのまま使うとモニターが