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バニラ、成田-高雄の運航終了 残りは台北2路線

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のバニラエア(VNL/JW)は現地時間9月30日、成田-高雄線の運航を終えた。同じくANAHD傘下のピーチ・アビエーション(APJ/MM)との今年度内の統合に伴うもので、10月27日からピーチの路線として再開する。

成田-高雄線の運航を終えたバニラエア=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 バニラは、成田-高雄線を2015年2月1日に開設した。現在乗り入れている第3ターミナルの開業前で、当時は第2ターミナルを使用していた。エアバスA320型機(1クラス180席)を投入し、合計3730便を運航。成田発は前日の29日が最終日で、高雄発は翌30日の運航を最後に終了した。最終便の旅客数は、成田発高雄行きJW135便(A320、登録記号JA02VA)が159人、高雄発成田行きJW130便が144人だった。

 高雄線は10月27日から、ピーチが運航。1日1往復で再開させ、高雄発は翌28日が初便となる。

 9月30日は成田-石垣線も運航を終了した(関連記事 [1])。同路線は最後の国内線で、最大7路線あった国内線の運航を終えた。残りは成田-台北(桃園)線と福岡-台北線の国際2路線のみ。2路線とも10月26日まで運航し、2013年12月20日に就航したバニラエアが5年10カ月で幕を閉じる。

最終便の運航状況(括弧内は定刻/実績)
JW135 成田(18:45/18:46)→高雄(21:50/22:05)
JW130 高雄(08:15/08:09)→成田(12:55/12:45)

ピーチ再開後の運航スケジュール(10月27日から)
MM635 成田(18:50)→高雄(22:40)
MM636 高雄(08:00)→成田(12:15)
*MM636便は10月28日から。月火木のみ15分遅発着

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バニラエア [2]
ピーチ・アビエーション [3]

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