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神戸空港、発着枠拡大で上方修正 22年度394万人、投資は据え置き

 神戸空港を運営する関西エアポート神戸(KAP神戸)は、今年度計画と2018-22年度中期計画を上方修正した。規制緩和による発着枠拡大により便数が増えるためで、今年度の旅客数は見直し前と比べて20万人(6.2%)増の341万人、幼児を含めると348万人とした。2022年度の旅客数(幼児含む)は394万人を目指す。

発着枠拡大で計画を上方修正した神戸空港=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 収支計画は、売上高にあたる営業収益が1億3800万円上方修正し28億300万円、営業利益は1億500万円上方修正し4億8500万円、経常利益は1億800万円上方修正し3億5400万円、純利益は7400万円上方修正し2億4500万円。営業費用は3300万円増の23億1800万円とした。神戸市には9月6日付で提出したという。

 今回の発着枠拡大で、羽田に次ぐ拠点を置くスカイマーク(SKY/BC)が8月から増便したほか、フジドリームエアラインズ(FDA/JH)が冬ダイヤが始まる10月27日に松本線と出雲線の2路線を新規開設。FDAは日本航空(JAL/JL、9201)とコードシェアを実施する。

 KAP神戸は今回の発表から旅客数について、座席を使用しない幼児を含めた値に変更。中期計画初年度の2018年度は313万人としていたが、幼児を含めると6万人増の319万人となり、最終年度の2022年度は初年度比75万人(23.5%)増の394万人を計画する。

 見直し前の2022年度旅客数は初年度比14万人(4.5%)増の327万人。見直し後の幼児を含まない値は73万人(23.3%)増の386万人で、幼児をカウントするか否かにかかわらず、23%台の成長を見込んでいる。見直し後の幼児を含まない値を見ると、今年度が341万人であることから、見直し前の最終計画値327万人を3年前倒しで大幅に上回ることになる。

 一方、投資計画は据え置く。今年度は11億円を計画し、滑走路の舗装改修や天井の耐震対応、ターミナル商業エリアの改修を進める。中期計画は39億円で、エアサイド舗装や消防車更新、ターミナル商業エリア改修、エアサイド施設改修に充てる。

神戸空港の18-22年度旅客数計画値(KAP神戸の資料から)

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神戸空港 [1]

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