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ハワイアン航空、羽田-ホノルル増便 夏ダイヤから

 ハワイアン航空(HAL/HA)は、2020年3月29日開始の夏ダイヤで計画されている羽田空港の国際線発着枠増枠により、ホノルル-羽田線を週7往復(1日1往復)増便する。米国運輸省(DOT)が8月9日に、発着枠配分を正式決定したことによるもので、5月の暫定配分がそのまま確定した。

羽田-ホノルル線を増便するハワイアン航空=19年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ハワイアンの羽田・成田発着便は計3路線。羽田発着が2路線で、ホノルル線が週11往復、コナ線が週3往復、成田発着は1路線でホノルル線が週7往復となっている。羽田増枠後はホノルル-羽田線が週7往復増便となり週18往復に拡大し、コナ線と成田路線は現状を維持する。

 今回配分された羽田の国際線発着枠は、米国側は4社に対し12枠で、最多がデルタ航空(DAL/DL)の5枠、ユナイテッド航空(UAL/UA)が4枠で続き、アメリカン航空(AAL/AA)が2枠、ハワイアン航空が1枠となった。DOTの最終決定によると、米国内のハブ空港と羽田を結ぶ路線の拡大を重視し、米国内路線の利便性向上を考慮した判断を下している。

 デルタは現在のロサンゼルス線とミネアポリス線に加え、成田発着のシアトル線とデトロイト線、アトランタ線、ポートランド線、ホノルル線を羽田へ移管。成田からは撤退する。ユナイテッドは現在のサンフランシスコ線に加え、ニューアーク線とシカゴ線、ワシントン線、ロサンゼルス線を成田から移す。アメリカンは現在のロサンゼルス線に加え、成田発着のダラス線とロサンゼルス線を羽田に変更する。

 DOTに対し、ハワイアンは3枠を要求していたが、配分は1枠で確定。ロサンゼルスの市場規模に対し、すでにホノルルより多くの羽田便が就航しているとして、同社は利用者が多いホノルル線の増便を訴えていた。

 ハワイアンは羽田と成田のほか、関西空港と札幌(新千歳)に乗り入れている。現地時間11月26日からは、ホノルル-福岡線を2014年7月以来、およそ5年4カ月ぶりに週4往復で再開する。

 また、日本航空(JAL/JL、9201)と2018年夏ダイヤ初日の3月25日からコードシェアを実施しており、現在は日本-ハワイ線での独占禁止法適用除外(ATI)を申請中。両社で運賃や運航スケジュールをより密に調整できるようになる共同事業(JV)を、2020年2月にも開始できるよう、準備を進めている。

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