- Aviation Wire - https://www.aviationwire.jp -

成田空港、五輪1年前イベント フェンシングをデモ披露

 成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)は東京五輪開会まで1年となった7月24日、開会式1年前イベントを第1ターミナルで開催した。イベントでは千葉県内で開催されるフェンシングのデモンストレーションをデモンストレーションで披露し、県内開催をアピールした。

五輪開会1年前イベントでフェンシングをデモ披露する日大フェンシング部の部員=19年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

五輪開会1年前イベントであいさつするNAAの田村社長=19年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 五輪期間は選手や関係者のほか、観客など多くの訪日客が見込まれる。イベントであいさつしたNAAの田村明比古社長は「お客さまを快適にスムーズに、安全に迎えることが成田空港の使命だ」と述べ、開会に向け気を引き締めた。

 成田空港は現在、五輪開催に向けターミナルの改修を進めている。以前の成田空港について田村社長は「暗く、地味な空港だった」とし、すべての利用者に分かりやすい「ユニバーサルデザイン(UD)」の導入やLED照明の採用など改修を進めることで、おもてなしを強化する姿勢を示した。

 またイベントには、2012年のロンドン五輪に出場した元体操選手で、東京オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020)組織委員会の田中理恵理事も出席。理事として支える立場となった田中さんは「1年後に開幕を控え、ドキドキし、ワクワクする」と話し、期待を寄せた。

 フェンシングは日本大学フェンシング部の部員2人がデモ披露。俊敏な動きを見せると、会場に集まった子供たちから歓声が上がった。子供たちもフェンシングを体験し、先端にセンサーが付いた柔らかい剣で相手を突くなど、楽しんだ様子だった。

 東京五輪は2020年7月24日から8月9日まで33競技、東京パラリンピックは同年8月25日から9月6日まで、22競技で開催される。県内では五輪競技はフェンシングとサーフィン、テコンドー、レスリング、パラリンピック競技はゴールボールとシッティングバレーボール、パラテコンドー、車いすフェンシングの4種目ずつの開催を予定している。

五輪開会1年前イベントに出席したNAAの田村社長(上段左から2人目)と東京2020組織委の田中理事(上段右から2人目)ら=19年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

五輪開会1年前イベントでフェンシングをデモ披露する日大フェンシング部の部員=19年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

五輪開会1年前イベントでフェンシングを体験する子供=19年7月24日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関連リンク
成田国際空港 [1]
東京オリンピック・パラリンピック競技大会 [2]

東京2020
ANAとJAL、聖火リレーをサポート 東京2020組織委と契約 [3](19年7月24日)
綾瀬はるか「国境越えてふれ合える」ANAが東京五輪1年前イベント [4](19年7月23日)
羽田と成田、東京五輪公式パートナー契約 空港カテゴリー2社 [5](19年2月26日)
成田空港で五輪2年前イベント JALとANAの787も「参加」 [6](18年7月24日)
五輪旗、羽田到着 ANAとJAL機、SKY格納庫に並ぶ [7](16年8月24日)
ANAとJAL、2020年東京五輪公式パートナーに 森会長「両社ロゴが並ぶのは稀少」 [8](15年6月15日)

成田空港の「機能強化」
成田空港、ターミナル改修で「おもてなし」 第1・2タミ、7月から [9](18年1月25日)
成田空港、LCCターミナル改修へ 旅客動線区別で混雑緩和、手荷物検査に高性能機器 19年度 [10](17年11月30日)
成田空港、スーツケースごと入れる「デザイントイレ」 20年までに11カ所 [11](17年8月9日)
成田空港、自動手荷物預け機4台 日本国際線で初導入、KLMなど4社30日から [12](17年3月28日)