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エアバス、パリ航空ショーで363機受注 A321XLRやA220好調

 エアバスは現地時間6月20日、パリ航空ショーでの発注コミットメントを含む総受注は363機になったと発表した。ボーイングの総受注282機を上回った。

パリ航空ショーで受注会見に出席するエアバスのフォーリCEO=19年6月20日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 363機のうち、確定発注は149機、コミットメントは214機。機種別では、A220-300(旧ボンバルディアCS300)が85機、A320ファミリーが254機、A330ファミリーが24機で、A350ファミリーの受注はなかった。

 今回のパリ航空ショーでは、A321neoの航続距離を延長したA321LRをさらに延ばした超長距離型「A321XLR」をローンチ。航続距離は単通路機では世界最長となる4700海里(約8704キロ)で、4000海里(約7408キロ)のA321LRと比較して、15%延びた。東京を起点とした場合、シドニーやデリー、アンカレッジ(米アラスカ州)などへ飛行できる。

 A321XLRは、確定発注が48機、コミットメントが79機の合わせて127機を受注。顧客ごとの確定発注とコミットメントを合わせた数字を見ると、アメリカン航空(AAL/AA)と米国のインディゴ・パートナーズが50機ずつで最多で、カンタス航空(QFA/QF)が36機など、大型受注が目立った。

 今回のパリエアショーでは、航空会社やリース会社が主にA320の既存発注分352機を、より機体が大きいA321neoや超長距離型のA321XLRに発注を切り替えた。

 ワイドボディー機は、セブパシフィック航空(CEB/5J)とヴァージン アトランティック航空(VIR/VS)が、A330-900(A330neo)を発注。セブパシフィック航空は16機の発注に向けたMoU(覚書)を交わし、ヴァージンは8機を確定発注、6機をリース会社のALCからリースする契約を結んだ。

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Airbus [1]
エアバス・ジャパン [2]

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